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ハカタシダ [シダの仲間]

白い斑の葉
 埼玉県にも分布するが,葉に白い斑の出るものは見たことがない。幸運にも和名の由来となるような個体に出会った。葉が整った個体(写真上)はやや黄色を帯び,本来の色のもの(写真下)は葉が欠損していた。
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オオキジノオ [シダの仲間]

下部の羽片は有柄
 キジノオシダヤマソテツ,タカサゴキジノオなどが近縁種として知られている。静岡県が北限とされるタカサゴキジノオ以外は埼玉県にも分布する。埼玉県レッドデータカテゴリーではオオキジノオは絶滅危惧ⅠA類,キジノオシダは絶滅危惧Ⅱ類となっている。サツマイナモリの群生地では両種を確認,ここではオオキジノオが優占していた。
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アオネカズラ [シダの仲間]

生き永らえるシダ
 2024年,大寒(1月20日)から降り出した雨は,予報に反して雪にならなかった。暖冬は年寄りにはありがたいが地球規模の温暖化は気がかりだ。
 山眠る候に訪れる冬緑性のシダがある。2年前(写真下)と比べ,現状維持(写真上,中)と判断した。長く横走する根茎から出る葉は10枚未満,個体数は1~2か。絶滅の心配は絶えない。昔は手の届くところにも生えていた記憶がある。暖冬とはいえ寒中の自生地はさすがに冷えた。
 分子系統よる分類でエゾデンダ属Polypodjum からアオネカズラ属Goniophlebium になり,ウラボシ科はますます大所帯となった。
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ヒメノキシノブ [シダの仲間]

常緑性の小さなシダ
 この時期に見頃を迎える花を目的に訪れたが蕾ばかり。こんな時は花の咲かない植物を被写体にする。特徴的な胞子嚢群と長く横走する根茎を一緒に確認できる株(写真A,C)を撮影した。
 ※ 写真は上から順にA~C
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キジノオシダ [シダの仲間]

キジノオシダ属2種(その2)
 同じ仲間でキジノオシダ,オオキジノオ,タカサゴキジノオの3種はよく似ている。頂羽片,上部羽片,下部羽片などに注目して撮影した。本県にはオオキジノオも分布しているので近いうちに撮影したい。
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ヤマソテツ [シダの仲間]

キジノオシダ属2種(その1)
 この仲間は単羽状複葉,2形性の葉,などで形態的によく似ている。栄養葉と遅れて出る胞子葉が揃っていたので撮影した。胞子葉は茶色に変色し,すでに胞子放出後である。本種は温帯域の湿った林床に生育し,多雪地のブナ林で群生していたのを思い出す。
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クラガリシダ [シダの仲間]

決め手は葉表にある1条の溝
 ある深山を再訪した。ある程度の土地鑑(勘)があるので駐車してからあまり時間を要しない。今回は過去に訪れた際に見落とした径木の着生植物が目的である。極めて珍しいのでシシランと見違えてもおかしくない。高所に着生したもの(写真AB)では区別しにくいが,接写できるような所(写真CDE)にも着生しているのでで同定しやすい。葉はシシランより細く,特徴である葉表中肋の凹んだ1条の溝(写真D)も容易に確認できる。葉裏に生じる2条の胞子嚢群を期待したが全て裸葉であった。
 ※ 写真は上から順にA~E
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コスギラン [シダの仲間]

最大の収穫
 今回訪れた蛇紋岩の山の目的はオゼソウ。目的を達成して植物相に変化がなくなったので山頂を目前に下山を決めた。登山者で賑わう山頂は目的外,このシダはその時に見つけた。トウゲシバの仲間であることは分かったが見たことのないシダである。黄緑色の葉と胞子嚢,一部には無性芽らしき痕跡もある。自信はないがこれ以外に該当するものはない。
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フクロシダ [シダの仲間]

包膜は袋状
 薄暗い渓谷沿いで高さ3mほどの切り立った岩壁に着生していた。秩父地方では渓谷沿いの車道脇でも見られるシダである。撮影した個体の胞子は,まだ未熟な状態で包膜は半透明であった。
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マメヅタ [シダの仲間]

葉は二形
 日の当たらない沢沿いなどで群生を見かけることがある。この日は細長い胞子葉に注目して観察した。匍匐する細長い根茎から疎らに葉を出すが,密生する箇所では根茎は重なる円い栄養葉に隠れてしまう(写真上)。胞子葉は立ち上がる傾向があり,胞子放出前と放出後の胞子嚢群の違いを比較した(写真下)。
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オニゼンマイ [シダの仲間]

印象的な胞子嚢
 ヤマドリゼンマイに似ているが,葉の中段に黒っぽい胞子嚢を着けることが大きな違いとなる。新芽が伸びる頃,この胞子嚢をはじめて見た時は不気味な感じだった。白緑色の葉と黒っぽい胞子嚢群は対照的で被写体としては撮りづらい。
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オシャグジデンダ [シダの仲間]

予期せぬ群生
 多くのフレッシュな個体が岩壁に着生していた。前回の2022-04-18で本種を掲載した際に「深山に産す」としたが,今回はこの表記を変えなければならないような環境に生育していた。道脇から5分ほど歩いたところで素晴らしい群落が見られるとは思いもよらなかった。
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シモツケヌリトラノオ [シダの仲間]

無性芽をつけないヌリトラノオ
 層状の地層が浸食を受け,オーバーハングした岩壁にヌリトラノオが着生していた。南東向きで日当たりの良い岩壁はかなり乾いていた。この岩壁には他の植物は見られなかった。
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ヒメミズワラビ [シダの仲間]

田んぼの水草
 稲刈りの終わった田んぼにシカの角のような葉が点在していた。シダ植物の一種と連想したが,あまり見かけない不思議な様子に惹かれた。写っている葉のほとんどは胞子葉で,栄養葉は写真下の左下でその一部が確認できる。
 従来日本産のミズワラビとされていたものは,2010年以降2つに分けられ,ミズワラビは沖縄以南に限られ,鹿児島県以北のものはヒメミズワラビと称するようになった。
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ミョウギシダ [シダの仲間]

立秋
 ウラボシ科(ミツデウラボシミヤマウラボシヤクシマウラボシホコザキウラボシ)には魅かれる種が多い。絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている本種は,樹冠に覆われたチャートの岩壁に着生していた。周辺の石灰岩質の岩上にも生育していた。
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ミヤマウラジロ [シダの仲間]

裏白の葉
 秩父地方には比較的多く自生し,見慣れてきたシダである。石灰岩地を好むといわれているが,砂岩やチャートにも生育している。分布は意外にも限られて,埼玉県では準絶滅危惧(NT)に指定されている。7月下旬ごろから裂片の縁(写真D)近くにソーラスが目立ってくる。
※ 写真は上から順にA~D
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コモチシダ [シダの仲間]

和名の由来は無性芽
 裂片の先が細く長く伸びるハチジョウカグマに似ている。沿岸部などでよく見られるが,ときに内陸にも生育する。埼玉県でも平野部周辺の丘陵でまれに見られる。
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ハコネシダ [シダの仲間]

涼やかなシダ
 観葉植物として知られるアジアンタムと同じホウライシダ属Adiantum である。秩父地方では岩上や崖などで時折見かける。この個体はトンネルが続く県道脇で撮影した。
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コヒロハハナヤスリ [シダの仲間]

2種めのハナヤスリ科
 時々散歩に訪れる公園の舗装歩道脇で群生していた。トネハナヤスリに似ているが,本種栄養葉の葉柄は短く,葉は秋まで残る。5月に発芽し,入梅以降,栄養葉及び胞子葉を伸ばしてきた。秋に枯れるまで観察を続けるつもりでいたが,ナイロンコード付きの草刈り機で綺麗に刈り取られてしまった。残念であるが,草刈り直前のものを掲載する。
 ドクダミと混生していたが,中には巻き付くような個体(写真下)もあった。

※ 写真は上から順に上,中,下
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ヤマドリゼンマイ [シダの仲間]

爽快な景観
 ヤマドリゼンマイが群生する様子は惹かれるものがある。高原や湿原が少ない地域の者にとって一種の憧れのようなものだ。
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ヒモカズラ [シダの仲間]

紐状の常緑シダ
 小高い所に岩場が見えた。近くに案内表示があり,その先には明瞭な道が続いていた。登ること数十分で岩場に着いた。さらに足元のしっかりした場所を数m進むと初見のシダがあった。一見してヒカゲノカズラに似るが,細くて岩上を匍匐する様子はやはり別物である。himokazura.jpghimokazura2.jpg

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シシガシラ [シダの仲間]

葉は放射状に
 各地で見られる常緑性シダで,多くの別名がある。栄養葉が車座に出る,栄養葉の羽片表面は中肋が凹んだようになる,葉柄はかなり短い,などで類似のオサシダと区別できる。冬の葉はロゼット状に地表に伏した状態になっている。キソキバナアキギリダンドタムラソウが生える斜面を下ると多くのシダを観察することができた。
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トウゲシバ [シダの仲間]

シダに見えないシダ
 葉の大きさなどによって3つに区別して,変種とする考えもある。ここでは3型に分ける視点も持ち合わせていないので,トウゲシバとして広義の学名を用いた。
 あえて3型として分けるとすれば,掲載した個体はホソバトウゲシバに相当する。

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ウラジロ [シダの仲間]

ウラジロの新芽
 すでに2020-12-27で取り上げたが,今回はウラジロの特徴(1年に1対の羽片を上に展開させる)が分かるような写真に挑戦した。逆光気味の光線に美しい新芽が映えていた。
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トネハナヤスリ [シダの仲間]

丸形の鑢
 本種も環境省のRDBカテゴリが絶滅危惧ⅠA類(CR)から絶滅危惧Ⅱ類(UV)に格下げとなった。一部の自生地で多くの個体増が確認にされたことに因ると思われる。
 種小名は,本種の発見者であると同時に長年にわたって分類の困難なハナヤスリ属を生態的な面から解明しようとしてきた行方冨太郎氏への献名である(西田誠・栗田子郎,1969)。
 栄養葉と胞子葉のからなる様子は,普通に見かける一般的なシダに比べるとやや異質な感じを受ける。胞子嚢に触れると白っぽい胞子が飛散した。生長したヨシに被われて目立たなくなり,6月になれば地上部は枯れてなくなる。和名は胞子囊をつけた胞子葉穂を鑢(やすり)に例えたと思われる。
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オシャグジデンダ [シダの仲間]

深山に産す
 ブナが点在する源流を歩いていると目前の樹幹に着生するシダを発見した。同じ冬緑性のアオネカズラは何度も見ているので,同じ仲間のオシャグジデンダと分かった。沢を挟んだ対岸から写したが,足場が悪いのでこれ以上近寄れない。6年前に別の地で撮影したものを添付した。
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シケチシダ [シダの仲間]

湿気地(しけち)のシダ
 自然豊かな里山を流れる小川の源流域に群生していた。以前はシケシダとの名が紛らわしく,混同することが常で写真に撮ることもなかった。記憶力も年々衰えるが,日々成長する孫に触発されて一念発起。この日,遠足で訪れた低学年の小学生たちも自然の中で生き生きと活動していた。
 裂片の形,羽軸の基部,包膜のない胞子嚢群,二叉になる胞子嚢群を意識して撮影した。

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ハシゴシダ [シダの仲間]

ヒメシダ属に挑戦
 ヒメシダ属Thelypteris は里山の道沿いに比較的普通に見られるものが多いと感じる。その中でハシゴシダ,ハリガネワラビ,ヤワラシダの3種は良く似ていて,何度教えていただいても聞き流すことが多く,定着しなかった。この日は気分屋を発揮して初心者には難解なこの3種に挑戦した。近くにハリガネワラビも見られたが,夏緑性なので枯れはじめ,常緑性の本種が目立っていた。胞子嚢群が小さく辺縁寄りに着くこと,羽軸に最も近い小羽片が長いこと,を確認して同定した。間抜けなことに証拠となる撮影は怠ってしまった。
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コシダ [シダの仲間]

薄暗い林下で発見
 2017.11.22で掲載した写真は,西日本の海岸に付近で撮影した。再び掲載した小さな群落は取るに足らないものであるが,埼玉県ではやや珍しい自生地なので取り上げた。周囲の木々が伸びて日照は減少し,本種が生育するには厳しい環境と思われる。写真上ではウラジロも確認できる。
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フユノハナワラビ [シダの仲間]

オオハナワラビと比較する
 本種については2017.11.20に掲載した。この時に用いた写真の元画像を再確認すると栄養葉の裂片はやや鋭尖頭で鋸歯縁も少し鋭いところがあり,オオハナワラビの可能性もある。自宅近くでフユノハナワラビの特徴を接写,オオハナワラビとの違いを確認した。
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