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ミヤマウラジロ [シダの仲間]

裏白の葉
 秩父地方には比較的多く自生し,見慣れてきたシダである。石灰岩地を好むといわれているが,砂岩やチャートにも生育している。分布は意外にも限られて,埼玉県では準絶滅危惧(NT)に指定されている。7月下旬ごろから裂片の縁(写真D)近くにソーラスが目立ってくる。
※ 写真は上から順にA~D
miyamaurajiro.jpgmiyamaurajiro2.jpgmiyamaurajiro3.jpgmiyamaurajiro4.jpg
ミヤマウラジロ(イノモトソウ科)Cheilanthes kuhnii var. brandtii 深山裏白
 本州(栃木県,群馬県,埼玉県,長野県,山梨県)の山地のみに分布,陽の当たる岩上や石垣などにやや希に生える夏緑性のシダ。石灰岩地域の周辺部や石灰岩地の近くで見られることが多い。
 根茎は太くて短く,直立~斜上し,葉を叢生する。葉柄は紫褐色で光沢があり,脆くて折れ易く下部には鱗片がある。
  葉身は2回羽状複生の三角状披針形~卵状三角形で,羽片は無柄で表面は淡緑色,裏面(写真CD)は灰白色の粉白で被われる。
  胞子嚢群(写真D)は裂片の縁近くに着き,偽包膜は隣合うもの同士が繋がって,羽片の縁に沿って線状に長く伸びるものが多い。染色体数はn=30の2倍体で有性生殖である。ホウライシダ科として分類する考え方もある。
 (ABC:2022.7.8 D:2022.8.2)

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