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ウラシマソウ

長く伸びた付属体
 昔,山野で遊んでいた時,子供心に何と不気味なものがあると思った。この花が咲く頃から出るヘビと同じような感覚があった。俗称を「ヘビクサ」という地方があるそうな。釣糸に見立てた付属体の元に本来の花がある。
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ウラシマソウ(サトイモ科)Arisaema thunbergii subsp. urashima 浦島草 別名 オオウラシマソウ,カシマウラシマソウ
 北海道(日高,渡島)・本州・四国・九州(佐賀県)に分布,平地から低山地の野原,林縁,林中にやや普通に生える多年草。
 球形は扁球形で,多数の子球を着ける。偽茎は葉柄より短い。葉は1(-2)個,鳥足状に11-17枚の小葉を着ける。小葉は狭倒卵形,長楕円形または狭卵形で鋭尖頭,全縁で,深緑色。
 花序は葉よりも下に位置する。仏炎苞の特に内面は濃紫色で白条があり,筒部は白色を帯びて淡紫褐色。口辺部はやや開出する。舷部は3角状の卵形から広卵形で,長鋭尖頭。
 花期は4-5月。付属体は下部で膨らみ,次第に細くなって長く糸状に伸び,長さ60㎝になり,全体に平滑で暗紫色,下部は紫褐色である。染色体数2n=28。
 和名は付属体の先が糸状に伸びた様を浦島太郎の釣糸に見立てたことに因る。(2024.4.27)


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