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サイコクサバノオ [シロカネソウの仲間]

繊細な花に感動
 本種がなかなか見つからず源頭部が目前に迫ってきた。諦めて尾根に上がろうとしたその時ようやく出会えた。自生地は想像していた環境とは異なっていた。沢筋でありながら水捌けの良い向陽の斜面に群生していた。記録的な多量降雨では浸食されるような不安定な環境にあった。花弁状の部分は萼片,花弁は黄色~橙色,光が十分当たらないと花は平開しない。茶色っぽい葉は次第に緑を帯びる。自生箇所及び個体数は限られ,シロバナネコノメソウと共に生えるトウゴクサバノオの方が圧倒的に多い。
 近畿地方の花弁の舷部は橙色気味,色は九州に自生するサバノオの舷部(2個)に似ているが,本種の舷部は1個である。以前はサバノオの変種とされていた。種小名univalve はuni(一条の)とvalve(弁)である。
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チチブシロカネソウ [シロカネソウの仲間]

4年ぶりの白金
 2019年の台風19号で不通になっていた幾つかの道路がようやく通れるようになった。その甲斐あって,4年ぶりに自生地に行けるようになった。意識して早めに訪れたが,それでも花期終盤だった。
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トウゴクサバノオ [シロカネソウの仲間]

復活! 凛として咲く
 2016年12月9日以来,2度目の掲載となる。前回撮影した自生地は消滅したが,5年を経て少し離れた路肩で強かに復活していた。径1㎝に満たない花であるが,クローズアップすると清らかで美しい。開花には十分な日照を必要とするので半開の花が多い。正式には淡黄色の花弁状は萼片で本来の花弁は橙黄色部で蜜を出す役割もある。一対の暗緑色部はサバノオ(鯖の尾)の由来となる果実で中には種子が詰まっている。この植物は茎の基部に閉鎖花をつけることから繁殖力も持ち合わせているようだ。本来は渓流畔や谷筋で被植の少ないところに群生するるが,わずかな間隙に適応していた。
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ツルシロカネソウ [シロカネソウの仲間]

花は小さくも存在感あり 
 拙ブログでは2018-6-13以来,2度目の掲載となる。花期が比較的長いようだが最も良い状態の花に出会うことができた。苔むした鬱蒼とした林床を照らすかのような花である。
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ツルシロカネソウ [シロカネソウの仲間]

シロカネソウの仲間7種め
 2016~2017年にはシロカネソウ探訪と称して各地に出かけた。残るはサバノオ、サイゴクサバノオ、コウヤシロカネソウ、ツルシロカネソウ。この中で関東地方及びその周辺にツルシロカネソウが分布する。今年は都合が合わず諦めていたが、カモメラン自生地途中で見つけた。個体数は少なく群生することもなかったが、清楚で美しい花を堪能した。よく似ているハコネシロカネソウとは匐枝の出し方、頂小葉の様子などで区別する。
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ハコネシロカネソウ [シロカネソウの仲間]

シロカネソウ探訪
 今年2つめのシロカネソウ属。4~5月に見頃になるので計画していたが、有名な観光地なので少しでも人出の少ない時期を狙って訪れた。

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アズマシロカネソウ [シロカネソウの仲間]

シロカネソウ探訪再開
 今年もシロカネソウの仲間が咲く季節になった。5種めを求めて関越トンネルを抜けた。地元で見られるトウゴクサバノオは,すでに「鯖の尾」を着けはじめている。

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チチブシロカネソウ [シロカネソウの仲間]

季節を奏でる草花7(一年を振り返って)
 今回で今年のシロカネソウ探訪は終了。来年はどんな種と出会えるだろうか、今から楽しみである。本種はシロカネソウ属ではないが、この探訪のきっかけとなった種である。キンポウゲ科で同じシロカネソウ亜科として分類され、近縁と思われる。
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サンインシロカネソウ [シロカネソウの仲間]

季節を奏でる草花6(一年を振り返って)
 年甲斐もなくハードな山行で、最難関のキバナサバノオ探訪を初日で達成した。日程的に余裕が生まれ、比良山系の数箇所を訪れることができた。そこでも別のシロカネソウ属との幸運な出会いが待っていた。
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キバナサバノオ [シロカネソウの仲間]

季節を奏でる草花5(一年を振り返って)
 2016年春、主な花巡りの一つがシロカネソウ属の探訪である。本種はその中で最も難関な探訪と考えていた。分布が限られ、自生地及び個体数が極めて少ないからである。数年前から下調べしてきた肝いりの種である。場所はほぼ特定していたが、山道の一部が度々崩落して躊躇していた。問い合わせると復旧工事の予定はないとのこと。これ以上待てないので決行した。
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トウゴクサバノオ [シロカネソウの仲間]

季節を奏でる草花4(一年を振り返って)
 キンポウゲ科のシロカネソウ属の仲間(シロカネソウ亜科には4つのグループ(シロカネソウ属、チチブシロカネソウ属、ヒメウズ属、オダマキ属)が知られている。チチブシロカネソウが最初に秩父で見つかったことから、このグループには関心を寄せていた。しかも分布の限られた種が多く、シロカネソウ探訪のきっかけともなった。この仲間の中で最も広く分布する本種は、私の地元でも普通に見られる。
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