ミヤマミミナグサ
キレハオオクボシダ [シダの仲間]
ウチョウラン [ランの仲間]
よくぞ,残れたり
2017-2-05以来,2度目の掲載となる。自生地は舗装道脇の岩壁で,人の背丈ほどの高さにある。標準レンズを用いた手持ちの撮影,もちろんトリミングなし。花数が多ければ人目につきやすいが,貧弱な個体でわずか2花のために目立たない。いつまでもひっそりと咲き続けてほしいが・・・。
2017-2-05以来,2度目の掲載となる。自生地は舗装道脇の岩壁で,人の背丈ほどの高さにある。標準レンズを用いた手持ちの撮影,もちろんトリミングなし。花数が多ければ人目につきやすいが,貧弱な個体でわずか2花のために目立たない。いつまでもひっそりと咲き続けてほしいが・・・。
シテンクモキリ
2008年新種記載
クモキリソウによく似た植物があることは以前から聞いていた。本種と思われるものを数回見てきたが,同定可能な花に出会えなかった。「紫点の濃淡」の差は大きいが,唇弁の反り方にはあまり差が見られなかった。朝露がまだ唇弁に残り,ピント合わせに少々時間を要した。
クモキリソウによく似た植物があることは以前から聞いていた。本種と思われるものを数回見てきたが,同定可能な花に出会えなかった。「紫点の濃淡」の差は大きいが,唇弁の反り方にはあまり差が見られなかった。朝露がまだ唇弁に残り,ピント合わせに少々時間を要した。
グンバイヅル
ミツモトソウ
アキノタムラソウ
コバノカモメヅル
ヨシ群落で
放置されたままの休耕田にヨシが侵入すると,はびこる地下茎で耕作がより難しくなる。やがてヨシに絡みつく植物も見られるようなる。こうした遷移の進む休耕田跡でコバノカモメヅルを見つけた。前回2019-09-17は果期の個体であったが,人の背丈よりも伸びたヨシに絡みつく旬のものからは強かな植物の競争を感じた。
放置されたままの休耕田にヨシが侵入すると,はびこる地下茎で耕作がより難しくなる。やがてヨシに絡みつく植物も見られるようなる。こうした遷移の進む休耕田跡でコバノカモメヅルを見つけた。前回2019-09-17は果期の個体であったが,人の背丈よりも伸びたヨシに絡みつく旬のものからは強かな植物の競争を感じた。
オオバギボウシ
若葉はウルイ
若葉は山菜として食用となり,栽培されることもある。新芽の頃は,毒草のバイケイソウやコバイケイソウと似ているので注意が必要だ。人家周辺のものは栽培種の可能性があるので,人里から離れた2箇所で撮影した。岩場の個体(写真A,B)は別種と疑って写した。葉の様子から判断して同種とした。
※ 写真は上から順にA~D
若葉は山菜として食用となり,栽培されることもある。新芽の頃は,毒草のバイケイソウやコバイケイソウと似ているので注意が必要だ。人家周辺のものは栽培種の可能性があるので,人里から離れた2箇所で撮影した。岩場の個体(写真A,B)は別種と疑って写した。葉の様子から判断して同種とした。
※ 写真は上から順にA~D
イワガネソウ [シダの仲間]
明瞭な違いは葉脈に
よく似たイワガネゼンマイも同じような環境に生えることから,慣れないと見分けがつかない。久しぶりによく伸びた大形の個体に惹かれ,葉脈を注視して撮影した。
※ 写真は上から順に上,中,下
よく似たイワガネゼンマイも同じような環境に生えることから,慣れないと見分けがつかない。久しぶりによく伸びた大形の個体に惹かれ,葉脈を注視して撮影した。
※ 写真は上から順に上,中,下
タニヘゴ [シダの仲間]
ノヤマトンボ [ランの仲間]
ヌマトラノオ
バイカツツジ [ツツジの仲間]
ハコネラン [ランの仲間]
小型の貴重種
亜高山帯・針葉樹林下に生えるコイチヨウランに似ているが,垂直分布ではこれよりも低く山地帯・夏緑樹林下に分布する。形態的には唇弁に違いがある。スズタケとともに生えることが多く,これと何らかの関連性をとなえる人もいる。スズタケが消滅した後にハコネランが消えたところもある。フォッサ・マグナ要素植物との考え方もあるが,奈良県の分布には謎が残る。埼玉県ではミズナラが優占する落葉樹林にあり,シコクスミレの葉も点在している。
※夏緑樹林=水平方向:冷温帯,垂直方向:山地帯,ブナが極相と考えられるのでブナ帯ともいう。
亜高山帯・針葉樹林下に生えるコイチヨウランに似ているが,垂直分布ではこれよりも低く山地帯・夏緑樹林下に分布する。形態的には唇弁に違いがある。スズタケとともに生えることが多く,これと何らかの関連性をとなえる人もいる。スズタケが消滅した後にハコネランが消えたところもある。フォッサ・マグナ要素植物との考え方もあるが,奈良県の分布には謎が残る。埼玉県ではミズナラが優占する落葉樹林にあり,シコクスミレの葉も点在している。
※夏緑樹林=水平方向:冷温帯,垂直方向:山地帯,ブナが極相と考えられるのでブナ帯ともいう。
ゼンテイカ
たびたび変更される科名と学名
和名に地名があてられ,学名にも様々な考えがあるようで紛らわしい。拙ブログではデジタル化2017-02-11で取り上げた。一般には別名で呼ばれることが多い。関東周辺の高原や湿原などがよく知られているが,山地の岩場や海岸などにも生育する。分布は広く,埼玉県内でも数箇所に自生する。この撮影地はあまり知られていないのか,この日見掛けた人はたったの1人。のんびりと初夏の景色を独り占めした。
和名に地名があてられ,学名にも様々な考えがあるようで紛らわしい。拙ブログではデジタル化2017-02-11で取り上げた。一般には別名で呼ばれることが多い。関東周辺の高原や湿原などがよく知られているが,山地の岩場や海岸などにも生育する。分布は広く,埼玉県内でも数箇所に自生する。この撮影地はあまり知られていないのか,この日見掛けた人はたったの1人。のんびりと初夏の景色を独り占めした。
ニシキウツギ
マルバマンネングサ
バイケイソウ
シナノショウキラン [ランの仲間]
予想外の鍾馗様
この日のねらいはシナノショウキランではなかった。ゲートのない林道で目的地まで車で行くことができるが,豊かな林相に惹かれて数㎞手前に駐車した。歩き始めてまもなく,道路脇に見たことのない淡黄色に気づいた。草をかき分けると,それは明らかにシナノショウキラン。多くの方が憧れ,わずかな情報を手掛かりに探し求めると聞いてきた。まず見ることはできない貴重種と思っていた。車で通過すれば気づくことはなかった。このような形で遭遇するとは,運を使い果たすようで恐ろしいくらいだ。それも見事な株である。さらに驚くべきことは,ここは信濃の国ではない。初見の淡黄色は想像以上に美しく,しばし見とれて時の経つのも忘れるほどだった。
この日のねらいはシナノショウキランではなかった。ゲートのない林道で目的地まで車で行くことができるが,豊かな林相に惹かれて数㎞手前に駐車した。歩き始めてまもなく,道路脇に見たことのない淡黄色に気づいた。草をかき分けると,それは明らかにシナノショウキラン。多くの方が憧れ,わずかな情報を手掛かりに探し求めると聞いてきた。まず見ることはできない貴重種と思っていた。車で通過すれば気づくことはなかった。このような形で遭遇するとは,運を使い果たすようで恐ろしいくらいだ。それも見事な株である。さらに驚くべきことは,ここは信濃の国ではない。初見の淡黄色は想像以上に美しく,しばし見とれて時の経つのも忘れるほどだった。