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ナツハゼ [ツツジの仲間]

赤みを帯びた花
 前回のネジキを撮影している時,まるで紅葉しているような個体に気づいた。生育環境は尾根筋の乾いた場所である。スノキ属Vaccinium の中で,花序が今年出した枝に頂生するものはナツハゼだけと思われる。赤みを帯びた淡黄緑色の花が一般的であるが,これとは逆のような個体である。
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ナツハゼ(ツツジ科)Vaccinium oldhamii 夏櫨
 北海道~九州に分布,林縁などで乾いたところに生える落葉低木。高さ1-3m,幹は単一また株立ちになり,枝は横に広がる。樹皮は灰褐色,縦に裂け,縦長の薄片になって剝がれ落ちる。若枝は赤褐色,稜があり,褐色の腺毛が生える。葉は互生し,長さ3-8㎝,幅2-4㎝の楕円形または広卵形,両端とも尖り,縁は全縁,表面や縁には先端が腺になった粗い毛が生え,特に主脈上に多い。花期は5-6月。枝先から総状花序を水平に出し,赤みを帯びた淡黄緑色の花を多数下向きに着ける。花冠は長さ4-5㎜の鍾形で5浅裂,裂片は少し反り返る。果実は光沢のある液果,直径4-6㎜の球形で,8-10月に黒く熟して食べられる。(2021.6.8)

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