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ヒナノキンチャク

果実の形が和名の由来
 果実の形が巾着に似て,小さな可愛い花をつけることが和名の由来という。この自生地は,中学校1年時に担任とともに数人で登った山で,思い出深い場所である。1970年頃から石灰石を採掘した山は廃鉱となり,静まりかえっている。あれから55年の最月が流れ,担任は90歳を迎えられた。今なお絵筆をとりご健在でいらっしゃる。
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マネキグサ

分布の北限?
 図鑑では分布が神奈川県以西とあるが,埼玉県北西部から群馬県にかけても分布している。生育地が北限に近いのか,あるいは環境が悪いのか,この場所の個体は花つきが悪く,どれも背丈が30㎝前後しかない。
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オミナエシ

秋の七草
 日本全土に分布,万葉集にも詠まれる秋の七草の一つ,盆花として植栽する地方もある。写真のような山野の草原で自生しているところは年々減少している。
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タチフウロ

山地から低山に分布するフウロソウ
 亜高山から高山に分布するハクサンフウロの近縁種で,茎や花柄に生える毛のようすで見分けるという。ススキなどに囲まれて花茎を長く伸ばすが,弱々しい感じがする。まとまりがなく,背景がうるさい写真になりやすい。
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ハクウンラン [ランの仲間]

初見の白花
 ハクウンランと思われるものは数回見たことがあるが,開花した白い花は初めてである。アオフタバランを撮影後,回り道をして戻る際に見つけた。混交林に植林のスギが混じり,林床はより暗く,やや湿り気味である。約100㎡の広さに100株ほどが疎らに生えているが,群生することはなく,写真のように2個体が並ぶ程度に点在していた。
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シシウド

草原の主
 人の背丈を越える大型の草本なので草原ではよく目立つ。シシウド属 Angelica はよく似たものが多く,いつものことであるが正確な同定は苦手である。図鑑ではミヤマシシウド,アマニュウ,ヨロイグサが類似種と思われ,葉の様子,小総苞片の有無,花序数の違いで自己流の識別をした。
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シラヤマギク [キクの仲間]

秋の気配
 昨日8月23日は処暑。酷暑も一息つき,夜には虫の音が聞こえるようになった。暑い暑いと言いながらも着実に季節は移り変わっている。
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ワレモコウ

画にならない花
 古くから和歌や俳句に詠まれ,生け花などにも用いられてきた馴染みの植物である。先端から咲きはじめ,その後は暗紅色に変わっていく。生け花のような画に写してみたいものの,撮影技術が及ばない。連日掲載しているこの草原には多種多様の植物が生育している。
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コオニユリ

盛夏の草原に咲く
 日本各地に分布して夏の草原ではよく見られたが,近年ではそうした風景に出会うことは難しい。よく結実するが,実生から花をつけるまでには数年を要し,自然豊かな草原でなければ生育できないという。人の手が入る茅場などが減少したこと,自然豊かな草原はシカの食害を受けやすいことなどが原因と思われる。
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ノコギリソウ [キクの仲間]

近くの草原で避暑気分
 温帯から寒帯に広く生育し,関東周辺では標高1000mを越える草原でふつうに見られる。半日ほどであるが爽やかな草原で夏から初秋の花を楽しんだ。
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アオフタバラン [ランの仲間]

緑色の地味な花
 シナノコアツモリソウが自生する森には,不鮮明な白斑の双葉が数多くあることを承知していた。アオフタバランであれば花期を迎える頃なので再び訪れた。林床にはイノシシの仕業と思える痕跡があり,根が露出したコアツモリソウを数株見つけた。いずれも埋め戻したが枯れないことを願うしかない。
 双葉のランは予想したとおりで,多くのアオフタバランが見頃を迎えていた。薄暗く,微風でも花茎が揺れるので,気に入るような写真にならない。
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カイフウロ

イヨフウロの変種
 本種は,西日本のフウロソウを代表するイヨフウロ(伊予風露)の変種とされている。最初の産地が山梨県・三ツ峠山であることから甲斐の名を冠したようだ。産地は局所的といわれるが,長野県東部や群馬県西部でも見ることができて秩父山系にも分布する。久しぶりにその産地を訪れたが,残念なことに一株も見当たらなかった。3年前までは濃紅紫色の条が入る美しい花が点在していた。
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カラスウリ(雄株)

夏の夜に咲く
 秋に色づく果実は目立つので観察しやすいが,花は夕刻から開きはじめて夜明け前には萎むので見つけにくい。オートフォーカスとストロボでの撮影は容易であるが,適正な露出やピントを得られないことが多い。夜に咲く花を気に入るように撮影するには準備が必要となる。今回ポータブルLEDライトを用い,マニュアルフォーカスで撮影した。この株の近くに雌株も生えているが,花の咲く位置が高所にあって撮影は厳しい。
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タカネママコナ

立秋を迎えて
 暦の上では秋を迎えた。酷暑は相変わらずで,秋の気配など微塵も感じられない。
 東北地方から帰宅後,諸般の事情で花巡りができない日々が続いていた。この日は半日ほどであるが,約1箇月ぶりに山野に出かけられた。赤系の花が多いママコナの仲間で,本種は唯一黄色系の花をつける。図鑑では亜高山帯に生えると解説されているが,秩父山地から群馬県多野山地では標高1500mに達しない山地帯にも分布している。
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チシマリンドウ [リンドウの仲間]

34年前の貴重な1枚
 拙ブログのマイカテゴリーでは「デジタル化」に該当するが,再び撮影することは難しく,あえて「リンドウの仲間」とした。このリンドウが北海道の限られた場所に分布しているためである。34年前,礼文島でレブンウスユキソウ撮影後,その近くに生えていたものを何気なく写した。今となっては貴重な1枚となってしまった。それにしても発色が悪い。
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マルバシモツケ

ピーカンの秋田駒ヶ岳8-最終
 秋田県地方は雲一つない快晴,写真上では山形県境の鳥海山(2236m)を望むことができる。時折,太陽が隠れるような浮雲さえ見当たらない。極上の景色であるが,花の撮影には少し贅沢過ぎる。
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オノエラン [ランの仲間]

ピーカンの秋田駒ヶ岳7
 拙ブログでは2度目の登場。もともと個体数が少ないので見る機会も少なかったが,秋田駒ヶ岳の頂上部ではハイマツや低木に混じって随所で見られた。太陽光が斜めから入り,まるでスポットライトが当たっているかのようだ。オノエランの白と唇弁のW文字が一際映えていた。
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ハクサンシャクナゲ [ツツジの仲間]

ピーカンの秋田駒ヶ岳6
 午前中に目的の花を見ることができたので,別ルートで下山することにした。道はしっかりついているが,2-3mの小高木が密生しているため歩き難い。少し開けた所で一休みしながら撮影した。関東地方周辺の亜高山帯でも何度も見てきたシャクナゲである。強い日射で白花がやや露出オーバー気味になってしまう。
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コマクサ

ピーカンの秋田駒ヶ岳5
 大焼砂のコマクサ群落は有名で登山道の両脇には柵があり,保護のため立ち入りが禁止されている。何度も見ている花なので撮らずに通過していたが,登山道上に健気に咲いていたので立ち止まった。長く根を伸ばして厳しい環境に適応しているのだろう。
 写真下はイワブクロやコマクサを撮影したところからの西方風景で,右のピークは男岳(1623m),その左は女岳(1512m),田沢湖と続く。女岳は1970年9月に噴火,翌年6月終息したことで知られている。2011年東日本大震災以降,山頂周辺では地震活動が活発化しているという。写真下の手前には花後のタカネスミレの群落が広がっている。その奥は馬場の小路(通称・ムーミン谷)で,登山道の木道が筋状に見える。この緑一色の草地にはお花畑が広がっている。
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ヨツバシオガマ

ピーカンの秋田駒ヶ岳4
 阿弥陀池周辺では雪解けの季節はすでに終わり,花後のチングルマは独特の果実を綿毛のように広げていた。随所でムシトリスミレが咲いていたが,晴天続きで花の色が抜けていた。「ピーカン」の状態では柔らかな光で花を撮るのは難しい。
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ヒナザクラ [サクラソウの仲間]

ピーカンの秋田駒ヶ岳3
 訪れた日は平日にもかかわらず,団体の登山者も多かった。阿弥陀池周辺の木道では人が行き交い,落ち着いて写真も撮れない。しばらく歩くと眼下に雪渓が広がる所があり,ここで一息つくことができた。雪渓の周辺にはチングルマやヒナザクラの群生が残っていた。花期が過ぎているので期待していなかったが,絶景を独り占めすることができた。写真上では左遠方に岩手県最高峰・岩手山(2038m)を望むことができた。
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