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オオキジノオ [シダの仲間]

下部の羽片は有柄
 キジノオシダヤマソテツ,タカサゴキジノオなどが近縁種として知られている。静岡県が北限とされるタカサゴキジノオ以外は埼玉県にも分布する。埼玉県レッドデータカテゴリーではオオキジノオは絶滅危惧ⅠA類,キジノオシダは絶滅危惧Ⅱ類となっている。サツマイナモリの群生地では両種を確認,ここではオオキジノオが優占していた。
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オオキジノオ(キジノオシダ科)Plagiogyria euphlebia 大雉の尾
 伊豆諸島(三宅島,御蔵島,八丈島)・本州(東北地方南部~新潟県以西,佐渡,淡路島)・四国・九州(本土,対馬,天草諸島,甑島列島,種子島,屋久島,奄美大島)に分布,北海道と沖縄には分布しない。山地の薄暗い場所に群生する常緑性のシダ。
 根茎は太い塊状で短く斜上し,葉を螺旋状に叢生する。葉は2形をなし,栄養葉は株の外側に開出して着き,羽片は革質でかさつき,下部で短柄があり,上部では中軸に沿着する。羽片の先端部に明瞭な鋸歯があるが,その他の部分は全縁または波状縁である。頂羽片にも明瞭な短柄がある。胞子葉は栄養葉よりずっと後に下部の中央部に直立して出て,著しく高い。胞子葉の羽片は細い線形で明瞭な柄がある。
 染色体数はn=135,2n=270の2倍体で有性生殖。和名はキジノオシダよりも大形であること,種小名euphlebia は「美しい脈のある」である。(2024.4.13)


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