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ムラサキケマン

黄花以外のキケマン属
 これまでにエンゴサクの仲間5種(ヤマエンゴサクミチノクエンゴサクオトメエンゴサクジロボウエンゴサクキンキエンゴサク)を取り上げた。これらは花色に濃淡はあるが紅紫色~青紫色(まれに白色)の花をつけ,地域などで分布を分けている。本種だけが日本全土で見られる植物である。
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ムラサキケマン(ケシ科)Corydalis incisa 紫華鬘 別名 ヤブケマン
 北海道~沖縄に分布,低地の林縁などに普通に生える,柔らかくて毛のない越年草。
 茎は高さ20-50㎝でいくらか角張り,葉があって,ときにやや分枝する。葉柄があり,やや3角状卵円形,2回3出複葉で,長さ3-8㎝。小葉は3出状~羽状に分裂し,やや楔形で欠刻がある。
 花期は4-6月。花序は直立し,長さ4-12㎝,苞は扇状楔形で欠刻があり,やや密に花を着ける。花は紅紫色,ときに白色または一部白色になり,長さ12-18㎜で,萼片は小さく,糸状に分裂する。
 蒴果は線状長楕円形でやや幅が広く,長さ約15㎜,幅3-3.5㎜,傾いてぶら下がる。(2024.4.17)


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