シロバナエゾスミレ [スミレの仲間]
エイザンスミレの白花品
エイザンスミレの花は2018-04-22のように淡紅紫色のものや花弁に紅色の条が入ることが多い。撮影地では上弁と側弁の大部分が純白であった。蕾の時期にも観察したが一般的なエイザンスミレと比べて鮮緑色の茎葉が印象的である。
エイザンスミレの花は2018-04-22のように淡紅紫色のものや花弁に紅色の条が入ることが多い。撮影地では上弁と側弁の大部分が純白であった。蕾の時期にも観察したが一般的なエイザンスミレと比べて鮮緑色の茎葉が印象的である。
ジョウエツキバナノコマノツメ [スミレの仲間]
ミドリフジスミレ [スミレの仲間]
フジスミレ [スミレの仲間]
ケイリュウタチツボスミレ [スミレの仲間]
ミドリミツモリスミレ [スミレの仲間]
スミレの春は短し_その7
7年ぶりに見たミドリミツモリスミレは2016-12-20と比べて小振りな個体だった。周辺の木々が生長してスミレには厳しい環境へ遷移しているのかもしれない。それでも久しぶりに見る交雑スミレをじっくり味わった。
7年ぶりに見たミドリミツモリスミレは2016-12-20と比べて小振りな個体だった。周辺の木々が生長してスミレには厳しい環境へ遷移しているのかもしれない。それでも久しぶりに見る交雑スミレをじっくり味わった。
フモトスミレ [スミレの仲間]
スミレの春は短し_その6
すでに掲載済と勘違いしていた。遅ればせながら1枚の写真で本稿を取り繕う。広い分布で花の色や葉などに変異も見られ,他のスミレとの交雑種も知られている。シハイスミレなどよりも花期は遅い方といわれるが,やや旬を過ぎていた。今年は異常な早さである。
すでに掲載済と勘違いしていた。遅ればせながら1枚の写真で本稿を取り繕う。広い分布で花の色や葉などに変異も見られ,他のスミレとの交雑種も知られている。シハイスミレなどよりも花期は遅い方といわれるが,やや旬を過ぎていた。今年は異常な早さである。
ヒナスミレ [スミレの仲間]
スミレの春は短し_その5(風変わりなヒナスミレ)
葉の基部(心形),葉縁(鋭い鋸歯),葉の先端(尖る)など,葉の形態はヒナスミレである。葉の裏は脈が紫を帯びただけで緑色であるが,裏面が淡緑色のヒナスミレもある。半日陰の林縁はヒナスミレの好む環境である。違うのは変形した花と花色,数個体を確認した。花が葉化したものと思われる。先祖返りとして扱うこともあるようだ。
調べるとタチツボスミレにも同様なものがあることが分かった。「BG Plants 和名ー学名インデックス」(YList)で検索するとViola grypoceras A.Gray f. viridiflora Makino ex F.Maek 和名タチツボスミレ,別名ミドリタチツボスミレと示され,viridiflora=緑色の花と理解した。残念ながらヒナスミレには同じような記述はなかった。ミドリヒナスミレ(仮称)として扱っている方もいらっしゃる。植物分類学者による研究の成果に期待したい。
葉の基部(心形),葉縁(鋭い鋸歯),葉の先端(尖る)など,葉の形態はヒナスミレである。葉の裏は脈が紫を帯びただけで緑色であるが,裏面が淡緑色のヒナスミレもある。半日陰の林縁はヒナスミレの好む環境である。違うのは変形した花と花色,数個体を確認した。花が葉化したものと思われる。先祖返りとして扱うこともあるようだ。
調べるとタチツボスミレにも同様なものがあることが分かった。「BG Plants 和名ー学名インデックス」(YList)で検索するとViola grypoceras A.Gray f. viridiflora Makino ex F.Maek 和名タチツボスミレ,別名ミドリタチツボスミレと示され,viridiflora=緑色の花と理解した。残念ながらヒナスミレには同じような記述はなかった。ミドリヒナスミレ(仮称)として扱っている方もいらっしゃる。植物分類学者による研究の成果に期待したい。
ヒラツカスミレ [スミレの仲間]
オクタマスミレ [スミレの仲間]
フイリゲンジスミレ [スミレの仲間]
ヒメスミレサイシン [スミレの仲間]
エゾノタチツボスミレ [スミレの仲間]
背の高い白いスミレに惑わされて
沢沿いに走る砂利道脇に一際背の高いスミレを見つけた。一瞬,タデスミレかと見間違えるほどだ。絶滅危惧ⅠB類のスミレが易易と道沿いにあるはずがない。近寄ると葉も花も全く異なり,別のスミレだった。
「草丈に比べて花は小さく,遠くから見るとあまり見ばえがしない」(日本のスミレ,いがりまさし著)
白花はシロバナエゾノタチツボスミレ f. alba とよばれている。
沢沿いに走る砂利道脇に一際背の高いスミレを見つけた。一瞬,タデスミレかと見間違えるほどだ。絶滅危惧ⅠB類のスミレが易易と道沿いにあるはずがない。近寄ると葉も花も全く異なり,別のスミレだった。
「草丈に比べて花は小さく,遠くから見るとあまり見ばえがしない」(日本のスミレ,いがりまさし著)
白花はシロバナエゾノタチツボスミレ f. alba とよばれている。
ツボスミレ [スミレの仲間]
ゲンジスミレ [スミレの仲間]
オクタマスミレ [スミレの仲間]
ヒメミヤマスミレ [スミレの仲間]
ウスバスミレ [スミレの仲間]
サクラスミレ [スミレの仲間]
新たなスタート
コロナ禍2度目のゴールデンウイークが終わった。本来ならば,人の流れを抑えるはずだったが,秩父地方は例外だ。主要幹線道路は他地域ナンバー車で渋滞,近くの荒川河川敷は見たこともない数のテント群。都会から脱出,ウイルスの少ない自然への逃避が明瞭だ。秩父地方は一月当たり数人の感染者数だったが,ここのところ連日のように感染者が出ている。ウイルスが人口集中部から地方へ拡散しているようだ。
すでに沖縄や奄美は梅雨入り,平年から5~7日,昨年と比べ10日以上も早い。日本列島南方には前線が停滞している。この春は季節が早く進んだり,いろいろなことが重なるなど,花を楽しむ機会が少なかった。近くの丘陵地では春の花が終わり,この時期に咲くフジなども今年は散ってしまった。花が少なく,まさに端境期。ゴールデンウイークが終わり,人出の減った奥秩父を訪れた。標高の高いところも季節の進みは異常に早い。
今朝秩父盆地の最低気温8.2℃,日中は25℃を超える夏日。連日20℃近い気温差はとても老体には負担が大きいが,明け方の吉報を励みとして充実した日々を送りたい。。
コロナ禍2度目のゴールデンウイークが終わった。本来ならば,人の流れを抑えるはずだったが,秩父地方は例外だ。主要幹線道路は他地域ナンバー車で渋滞,近くの荒川河川敷は見たこともない数のテント群。都会から脱出,ウイルスの少ない自然への逃避が明瞭だ。秩父地方は一月当たり数人の感染者数だったが,ここのところ連日のように感染者が出ている。ウイルスが人口集中部から地方へ拡散しているようだ。
すでに沖縄や奄美は梅雨入り,平年から5~7日,昨年と比べ10日以上も早い。日本列島南方には前線が停滞している。この春は季節が早く進んだり,いろいろなことが重なるなど,花を楽しむ機会が少なかった。近くの丘陵地では春の花が終わり,この時期に咲くフジなども今年は散ってしまった。花が少なく,まさに端境期。ゴールデンウイークが終わり,人出の減った奥秩父を訪れた。標高の高いところも季節の進みは異常に早い。
今朝秩父盆地の最低気温8.2℃,日中は25℃を超える夏日。連日20℃近い気温差はとても老体には負担が大きいが,明け方の吉報を励みとして充実した日々を送りたい。。
シハイスミレ [スミレの仲間]
季節の進み具合が加速化
シハイスミレの過去の撮影日は2016.4.6,2017.4.12,2018.3.30。少し早すぎると思いながら,3年ぶりに自生地(2021.3.25)を訪れた。その心配は全く無用,花弁が色褪せるなど,やや見頃を過ぎたと感じるほどだ。前回は拙ブログでも記事(2018-3-31)にしているが,工事の影響は最小限に留まっているので安心した。ところが数箇所でコナラ林の集団枯死(通称ナラ枯れ)対策が施されている。コナラやミズナラなどが集団的に枯損する現象で,カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌が原因という。コナラが優占する二次林は,人の管理によって維持されてきた森林である。昆虫や菌類だけでなく,気候変動や人の関わり方の変化も影響していると勝手に想像している。
シハイスミレの過去の撮影日は2016.4.6,2017.4.12,2018.3.30。少し早すぎると思いながら,3年ぶりに自生地(2021.3.25)を訪れた。その心配は全く無用,花弁が色褪せるなど,やや見頃を過ぎたと感じるほどだ。前回は拙ブログでも記事(2018-3-31)にしているが,工事の影響は最小限に留まっているので安心した。ところが数箇所でコナラ林の集団枯死(通称ナラ枯れ)対策が施されている。コナラやミズナラなどが集団的に枯損する現象で,カシノナガキクイムシが媒介するナラ菌が原因という。コナラが優占する二次林は,人の管理によって維持されてきた森林である。昆虫や菌類だけでなく,気候変動や人の関わり方の変化も影響していると勝手に想像している。
タカネスミレ [スミレの仲間]
アリアケスミレ [スミレの仲間]
2020スミレ5
今季,最初に写したスミレで,ヤマアイやカテンソウの撮影地に近く,舗装された歩道脇に生えていた。遠目には,白い花弁からアメリカスミレサイシンの白花タイプを想像した。近づくとノジスミレと一緒(写真下)に生えているので,シロノジスミレと期待した。しかし,無毛でノジスミレとは明らかに異なる。葉柄に翼がないのでマンジュリカの白花タイプでもない。シロスミレと疑ってみたが,葉身や葉柄,葉の広げ方から別物である。最終的には,詳しい方に同定をお願いした。
本種は水田や畑のあぜのような日当たりの良い,湿り気のある所で見てきたが,実際には道端などに生えるなど,分布域の広いスミレだ。無毛の花茎,側弁基部の毛,太くて短い距が特徴と教えたいただいた。
今季,最初に写したスミレで,ヤマアイやカテンソウの撮影地に近く,舗装された歩道脇に生えていた。遠目には,白い花弁からアメリカスミレサイシンの白花タイプを想像した。近づくとノジスミレと一緒(写真下)に生えているので,シロノジスミレと期待した。しかし,無毛でノジスミレとは明らかに異なる。葉柄に翼がないのでマンジュリカの白花タイプでもない。シロスミレと疑ってみたが,葉身や葉柄,葉の広げ方から別物である。最終的には,詳しい方に同定をお願いした。
本種は水田や畑のあぜのような日当たりの良い,湿り気のある所で見てきたが,実際には道端などに生えるなど,分布域の広いスミレだ。無毛の花茎,側弁基部の毛,太くて短い距が特徴と教えたいただいた。
ノジスミレ [スミレの仲間]
オトメスミレ [スミレの仲間]
タチツボスミレ [スミレの仲間]
2020スミレ
暖冬のため,ソメイヨシノだけでなくスミレの開花も記録的な早さであった。スミレ探索は自ずと身近な場所に限られてしまったが,きらめくようなスミレに出会うことができた。この春に見られたスミレを数回にわたって取り上げたい。
スミレ V. mandshurica と並んで日本を代表とするスミレ。いままで何度も写してきたが,満足するような写真にならない。見事な群落を写しても,イマイチのものばかり。この3枚も「取り上げた根拠」に乏しい。
タチツボスミレは水平及び垂直ともに広く分布し,様々な品種が知られている。写真上・中は一般的なタイプ,写真下は葉脈に沿って紅紫色の斑が入る品種で,アカフタチツボスミレ V. grypoceras f. variegata 赤斑立坪菫と思われる。
暖冬のため,ソメイヨシノだけでなくスミレの開花も記録的な早さであった。スミレ探索は自ずと身近な場所に限られてしまったが,きらめくようなスミレに出会うことができた。この春に見られたスミレを数回にわたって取り上げたい。
スミレ V. mandshurica と並んで日本を代表とするスミレ。いままで何度も写してきたが,満足するような写真にならない。見事な群落を写しても,イマイチのものばかり。この3枚も「取り上げた根拠」に乏しい。
タチツボスミレは水平及び垂直ともに広く分布し,様々な品種が知られている。写真上・中は一般的なタイプ,写真下は葉脈に沿って紅紫色の斑が入る品種で,アカフタチツボスミレ V. grypoceras f. variegata 赤斑立坪菫と思われる。
シロバナサクラスミレ [スミレの仲間]
サクラスミレの品種
生物の分類基本である種 species にはいろいろな個体差があり,その程度に応じて亜種 subspecies(ssp.) ,変種 varietas(var.) ,品種 forma(f.) などが認められている。下位の品種は,基本的には種と同じで,花の色の違いなどのわずかな違いがある個体に対して使われている。
サクラスミレの白花タイプで,品種とされているスミレに遭遇したので掲載したい。残念ながら花の状態はあまり良くない。
生物の分類基本である種 species にはいろいろな個体差があり,その程度に応じて亜種 subspecies(ssp.) ,変種 varietas(var.) ,品種 forma(f.) などが認められている。下位の品種は,基本的には種と同じで,花の色の違いなどのわずかな違いがある個体に対して使われている。
サクラスミレの白花タイプで,品種とされているスミレに遭遇したので掲載したい。残念ながら花の状態はあまり良くない。