ムカゴサイシン [ランの仲間]
コヒロハハナヤスリ [シダの仲間]
2種めのハナヤスリ科
時々散歩に訪れる公園の舗装歩道脇で群生していた。トネハナヤスリに似ているが,本種栄養葉の葉柄は短く,葉は秋まで残る。5月に発芽し,入梅以降,栄養葉及び胞子葉を伸ばしてきた。秋に枯れるまで観察を続けるつもりでいたが,ナイロンコード付きの草刈り機で綺麗に刈り取られてしまった。残念であるが,草刈り直前のものを掲載する。
ドクダミと混生していたが,中には巻き付くような個体(写真下)もあった。
※ 写真は上から順に上,中,下
時々散歩に訪れる公園の舗装歩道脇で群生していた。トネハナヤスリに似ているが,本種栄養葉の葉柄は短く,葉は秋まで残る。5月に発芽し,入梅以降,栄養葉及び胞子葉を伸ばしてきた。秋に枯れるまで観察を続けるつもりでいたが,ナイロンコード付きの草刈り機で綺麗に刈り取られてしまった。残念であるが,草刈り直前のものを掲載する。
ドクダミと混生していたが,中には巻き付くような個体(写真下)もあった。
※ 写真は上から順に上,中,下
エビガライチゴ
カワラサイコ
ムラサキニガナ [キクの仲間]
ミヤマクロスゲ
クモマニガナ [キクの仲間]
難解なニガナの仲間
ニガナ属Ixeridium は茎葉の基部が多少とも茎を抱くものと,基部が細まって茎を抱かないものとに分けられている。同定するにあたり通常のニガナ,クモマニガナ,タカネニガナに絞り込んだ。前者に該当するニガナ,クモマニガナは,それぞれ小花数が5-7個,8-12個とされている。後者のタカネニガナには,基部が細まり葉柄のある根出葉,線形の茎葉,9-10個の小花数,とある。
無融合生殖や近縁種との雑種起源の無融合生殖型をつくることから分類が難しいといわれている。素人なりに上記の検索を踏まえて同定した。ミヤマウスユキソウが生えるような環境で撮影したが,黄花は見つからなかった。
ニガナ属Ixeridium は茎葉の基部が多少とも茎を抱くものと,基部が細まって茎を抱かないものとに分けられている。同定するにあたり通常のニガナ,クモマニガナ,タカネニガナに絞り込んだ。前者に該当するニガナ,クモマニガナは,それぞれ小花数が5-7個,8-12個とされている。後者のタカネニガナには,基部が細まり葉柄のある根出葉,線形の茎葉,9-10個の小花数,とある。
無融合生殖や近縁種との雑種起源の無融合生殖型をつくることから分類が難しいといわれている。素人なりに上記の検索を踏まえて同定した。ミヤマウスユキソウが生えるような環境で撮影したが,黄花は見つからなかった。
ハクサンハタザオ
ミヤマクロユリ [バイモの仲間]
ウズラバハクサンチドリ [ランの仲間]
ミヤマシオガマ
ミツバノバイカオウレン [オウレンの仲間]
ミヤマウスユキソウ [キクの仲間]
東北地方産の高山性ウスユキソウ属
東北地方の高山帯からは3種のウスユキソウ属が報告されている。その中で本種の分布は最も広いと思われる。ハヤチネウスユキソウと比べると随分小さいという印象を受けた。写した個体のほとんどが10㎝前後の草丈であった。その分,花茎の茎葉数は少なく,頭花も小型である。一部の検索法として,花茎に着く葉の数の違いが示されている。その数は約10個(ハヤチネウスユキソウ),5個以下(ミヤマウスユキソウ)とある。
東北地方の高山帯からは3種のウスユキソウ属が報告されている。その中で本種の分布は最も広いと思われる。ハヤチネウスユキソウと比べると随分小さいという印象を受けた。写した個体のほとんどが10㎝前後の草丈であった。その分,花茎の茎葉数は少なく,頭花も小型である。一部の検索法として,花茎に着く葉の数の違いが示されている。その数は約10個(ハヤチネウスユキソウ),5個以下(ミヤマウスユキソウ)とある。
ツガザクラ [ツツジの仲間]
亜種を意識
エゾノツガザクラとアオノツガザクラの近くで別のツガザクラ属Phyllodoce が生えていた。前回の2020-07-16では亜種ナガバツガザクラ ssp. tsugifolia についても記載したが,今回は当時のことも意識して撮影した。正確な実測は行わなかったが,拙ブログに掲載した画像からも葉の長さや幅,萼片の形が異なる。2020-07-16の個体はナガバツガザクラと思われる。
エゾノツガザクラとアオノツガザクラの近くで別のツガザクラ属Phyllodoce が生えていた。前回の2020-07-16では亜種ナガバツガザクラ ssp. tsugifolia についても記載したが,今回は当時のことも意識して撮影した。正確な実測は行わなかったが,拙ブログに掲載した画像からも葉の長さや幅,萼片の形が異なる。2020-07-16の個体はナガバツガザクラと思われる。
アオノツガザクラ [ツツジの仲間]
ハイブリッドの近くで
前回の2017-02-07は古いポジフィルムをデジタル化したものを取り上げた。今回はエゾノツガザクラが主目的であったが,両種を比較するために時間をかけて観察した。10mほど離れた所には前回のエゾノツガザクラが生えていた。
前回の2017-02-07は古いポジフィルムをデジタル化したものを取り上げた。今回はエゾノツガザクラが主目的であったが,両種を比較するために時間をかけて観察した。10mほど離れた所には前回のエゾノツガザクラが生えていた。
エゾノツガザクラ [ツツジの仲間]
分布南限地を訪ねる
この自生地における本種の花期は例年6月20日ごろ,残念ながら6月下旬は悪天候続きで予定を延ばしてきた。先ずは安全第一。7月に入ったので残り花状態であることは覚悟していた。
北半球の寒帯に広く分布しているが,この自生地は分布の南限と思われる。アオノツガザクラと混在していることが多く,いくつかのパターンで自然雑種が報告されている。登山ルートの3箇所で自生を確認した。いずれも付近にはアオノツガザクラが見られた。
純系のエゾノツガザクラの花冠は,表面に腺毛,細長い形,紅紫色,といわれている。分布南限地では花冠のほとんどが,疎らな腺毛,球状壺形,淡紅紫色,であった。萼片も含めて両種の特徴が混在するハイブリッドと思われる。日本で純系のエゾノツガザクラの自生は北海道の限られた山域だけのようだ。
この自生地における本種の花期は例年6月20日ごろ,残念ながら6月下旬は悪天候続きで予定を延ばしてきた。先ずは安全第一。7月に入ったので残り花状態であることは覚悟していた。
北半球の寒帯に広く分布しているが,この自生地は分布の南限と思われる。アオノツガザクラと混在していることが多く,いくつかのパターンで自然雑種が報告されている。登山ルートの3箇所で自生を確認した。いずれも付近にはアオノツガザクラが見られた。
純系のエゾノツガザクラの花冠は,表面に腺毛,細長い形,紅紫色,といわれている。分布南限地では花冠のほとんどが,疎らな腺毛,球状壺形,淡紅紫色,であった。萼片も含めて両種の特徴が混在するハイブリッドと思われる。日本で純系のエゾノツガザクラの自生は北海道の限られた山域だけのようだ。