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オオカメノキ

花序に装飾花
 カマズミ属には花序に装飾花のあるものと装飾花のないもの(ガマズミやコバノガマズミなど)がある。

 ガマズミ属の装飾花は花冠が変化したもの,アジサイの仲間の装飾花は萼が変化したものといわれている。ヤブデマリによく似ているが,違いは枝が斜上,葉の基部が心形で花序に柄がない,ことといわれている。(ヤブデマリは枝を水平に伸ばし,葉の基部が広い楔形~円形で,花序に柄がある)
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オオカメノキ(ガマズミ科)Viburnum furcatum 大亀の木 別名 ムシカリ
 北海道・本州・四国・九州(対馬,屋久島を含む)に分布,標高50-2600mのブナ帯~亜高山帯針葉樹林に普通に見られる落葉小高木。樹高6m。若い枝は褐色,のちに紫褐色。しばしば枝が鹿の角の伸びる仮軸分岐をする。枝は中実で白い髄がある。葉は対生し,若い時には片巻きになっていて,円状~広卵形,先端は急鋭尖頭かまれに円頭,基部は明らかに心形,長さ幅ともに6-20㎝,縁は普通重鋸歯があり,表面では脈と細脈は凹んでいてしわがあり,脈上に星状毛があるほかは無毛。側脈は7-10対で裏面に突出する。花期は4月下旬ー6月。散房花序は短い枝の咲に1対の葉とともに着き,総花柄はなく,普通5放射状で,径6-13㎝。花序の中心部には小さな両性花が集まり,その周りに直径2-3㎝の装飾花が着く。装飾花は5裂して平開する。果実は核果,8-10月に赤くなり,果序の枝も赤くなる。完熟した果実は黒くなるが,果序の枝は赤く目立つ。(2021.6.9)

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