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ヒイラギナンテン

丘陵や低山で野生化
 YListの生態情報では「裁」となっている。栽培植物扱いであるが,埼玉県内の丘陵やの低山(100~200m)ではアズマネザサとともに二次林下で普通に見られる。夏から秋に熟してブルーベリーに似た果実を着ける。食用にするという話は聞かない。渡来植物の種小名が japonica(日本の,日本産の) となっている理由が知りたい。
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エドヒガン

春彼岸に咲く
 古来から日本人に馴染み深いサクラには多くの栽培品種が生み出されてきた。野生でも種間交雑が起こることから素人では理解できないほどの品種があるという。一方,野生の独立種は10種程度といわれる。
 数年前から身近に咲く自生のサクラを気にかけるようになった。秩父地方でのエドヒガンは彼岸を過ぎて開花し,ソメイヨシノの開花は1週間から10日ほど遅れた。近年では文字通り彼岸の頃に見ごろになる。城址,旧家周辺には名木や巨木が残っている。できるだけ野生と思われる個体を選び,エドヒガン群の花柄と萼が明瞭になるように撮影した。山腹斜面に自生しているものが多く,尾根や稜線,頂上部ではほとんど見られない。edohigan.jpgedohigan2.jpgedohigan3.jpgedohigan4.jpgedohigan5.jpgedohigan6.jpg

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ウグイスカグラ

わずかな腺毛
 図鑑(日本の野生植物 木本,1989,平凡社)ではヤマウグイスカグラについて,次のような記述がある。
 毛の性質や葉形に変化が多く,ふつうさらに以下の変種が区別されるが,中間形もある。
ミヤマウグイスカグラは,各部に腺毛が多く,特に若枝,葉柄,花柄,子房で目だつ。ウグイスカグラは,茎から花まですべて無毛。葉は広い。 
 別の図鑑(山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花,2008,山と渓谷社)では,分布域もウグイスカグラと同じで,中間形もあるので,分ける必要はないという見解もある,と記述されている。

 撮影の個体には子房と線形の苞葉にわずかに腺毛があった。全体的に無毛であることからウグイスカグラとした。生物界はデジタルではない。
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ヤマルリソウ

彼岸明け
 毎年観察する2020-03-27とは別の所(標高約150mの丘陵帯)で撮影した。数百個体が二次林縁沿い約50mにわたり群生していた。埼玉県カテゴリでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。
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カラタチバナ

時期外れの百両
 マンリョウ(万両),センリョウ(千両),ヤブコウジ(十両)アリドオシ(一両)とともに正月の縁起物のとされる。よく栽培されているが自生のものはあまり見かけない。この日歩いた低山のヒノキ林では普通に見られた。さすがに赤い実をつけたものはこの一個体のみ。
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ミスミソウ [ミスミソウの仲間]

埼玉県絶滅危惧ⅠA類(CR)指定
 古い報告(1962年)では自生していたが1998年埼玉県植物誌では確認されなかった。その後2006年に再発見されたものの生育地は限られ個体数も非常に少ない。2017-03-12隣接県で観察した個体に比べて小型で花弁状萼片数も少ないが,品の良さはひけをとらない。自生地は近いので撮り直したいが容易に行けない所である。3年前に撮影したものを掲載した。
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コセリバオウレン [オウレンの仲間]

早春の花満開
 線香花火のような花が見たくなり久し振りに訪れた。群落は前回訪れた時の乱伐状態から改善の兆しが感じられた。3月に入り季節外れの高温続きで一部の両性花は散りはじめていた。掲載した写真はすべて雄花である。
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セツブンソウ2023

彼岸入り
 齢を重ねるも身近にある自生地で今年も楽しめることは幸せなことである。秩父盆地での開花は,早いところで2月中旬,標高の高いところでは3月になる。
 毎年数箇所を巡るが,今年は一箇所で異状に気づいた。約40年通う自生地である。90歳を過ぎた地主さんがよく草刈りをされていた場所であるが,昨年伸びた草が枯れたままになっていた。芽吹いたセツブンソウも枯草に埋もれていた。広大な自生地に隣接する地主宅の墓に新しい七本卒塔婆があり,その「異状」に納得した。
 長きにわたり快く観察させていただいたことへの感謝と共に,初彼岸に際して謹んでご冥福をお祈りいたします。
 過去のセツブンソウは201720182019202020212022を参照していただきたい。
※ 写真は上から順にA~F
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マンサク

蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)_七十二候
 朝の冷え込みが和らいできた。明日6日は二十四節気の啓蟄,花の季節が近づいてきた。
 今季の冬には「10年に一度レベルの強烈寒波」が襲来した。1月下旬の寒さは老体に堪えた。気象庁HP「各種データ・資料」で「日平均気温の月平均値(℃)」を確認すると予想外だ。12月3.9℃,1月2.2℃,2月4.0℃,直近10年来では温かい順で12月6位,1月3位,2月3位。ちなみに2022年1月は1.5℃だった。気温差がより大きいことが要因と思われる。
 近年3月の
日平均気温の月平均値(℃)」は急激に気温が上昇する傾向にあり,今年も同様の傾向になりそうだ。毎年継続観察しているマンサクも2021-03-23とあまり変わらない。
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