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イワボタン [ネコノメソウの仲間]

ネコノメソウ属二種め
 前出のムカゴネコノメソウの周辺で生育していた。変種が多いことで知られ,下位分類に相当する変種ヨゴレネコノメニッコウネコノメと類似する。萼裂片が黄緑色,裂開直前の葯が黄色であることなどが本種の特徴である。
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イワボタン(ユキノシタ科)Chrysosplenium macrostemon var. macrostemon 岩牡丹 別名 ミヤマネコノメソウ
 本州(関東以西の太平洋側)・四国・九州に分布,低山帯の沢沿いのやや暗い水湿地に生える多年草。
 根出葉は明らかな柄があり,花時にも残存する。走出枝は花後伸長し,先端近くには基部のものより大型の葉を数対着ける。
 花茎は高さ3-15㎝で,暗紅色を帯び,葉腋を除き無毛で,1-2対の葉がある。根出葉は広卵形~狭卵形,茎葉は卵円形~卵状楕円形。葉身は長さ0.5-5㎝,基部は楔形で,上縁に4-9個の内曲する鋸歯があり,普通表面には灰白色の斑紋が入る。葉柄は長く2.5㎝にも達する。下部の苞は暗緑色または濃緑色で,楕円形~楕円状披針形,上部のは鮮黄色または緑黄色で卵形。
 花期は3-4月。花は径3-4.5㎜。萼裂片は花時に斜開または直立し,楕円形~3角状卵形,淡緑色~黄緑色で,長さ1-1.8㎜。花盤は緑白色。雄蕊は(4-)8個,萼裂片より長く,長さ2-3㎜,花時に斜上または直立する。裂開直前の葯は黄色で,まれに帯赤褐色。子房中位。花柱は長く,花時に直立し,長さ1.5-2㎜。(2024.3.21)

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