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シデコブシ

大古に存在した湖の周辺に分布
 本種は庭木として普通に植栽されている。野生種は周伊勢湾の丘陵地の限られた湿地に生える希少固有種である。自生地は数百万年前に存在していた大きな湖の周辺とほぼ一致するという。この湖に堆積した良質の粘土は有名な焼き物産業の原料になっている。
 モクレン属Magnolia の別の種と交雑が確認されているが,撮影地はほぼ純粋のものと考えられている。
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シデコブシ(モクレン科)Magnolia stellata 四手辛夷 別名 ヒメコブシ 
 本州(中部地方南西部)に分布,低山や丘陵地に生える落葉小高木または低木,高さはせいぜい5m位。
 若枝には密に毛がある。葉は互生し,長楕円形または倒披針形,長さ5-10㎝,幅1-3㎝,鈍頭または円頭,基部は楔形,表面は無毛,裏面は淡緑色で若い時にはしばしば脈状に毛がある。葉柄は長さ2-5㎜,有毛。

 花期は3-4月。葉の展開する前に開き,径7-10㎝。花被片は12-18枚あって萼と花弁の区別はなく,狭倒披針形,鈍頭,淡紅色または白色で紅色を帯び,縁は多少波を打つ。雄蕊は多数,花糸は短い。雌蕊は多数あるが一部のものしか成熟せず無毛。花托は長さ約3㎝。集合果は垂れ下がって長さ3-7㎝,赤熟する。袋果には普通1個の赤色の種子ががある。染色体数は2n=38。(2024.3.22)

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