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クリハラン

4月はシダでスタート
 ムカゴネコノメソウイワボタンが生育する沢沿いでは随所に群生していた。関東地方南部以西から九州,沖縄本島を主な分布とする。埼玉県RDBカテゴリーでは絶滅危惧ⅠA類(CR)に指定されている。大柄で光沢のある単葉はよく目立つ。ここでは被写体として状態の良いものが多く少々時間をかけて撮影した。
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クリハラン(ウラボシ科)Neolepisorus ensatus 栗葉蘭
 本州(主に関東地方南部以西で,茨城県,栃木県にまれ,佐渡,淡路島)・四国(本土,小豆島)・九州(本土,対馬,壱岐,五島列島,天草諸島,甑島列島)・沖縄(本島)に分布,暖地の産地の斜面や地上,やや湿っぽい岩上に生育する常緑性のシダで,群生することが多い。
 根茎は長く匍匐し,淡褐色で,卵形~卵状披針形の小さな鱗片を着け,葉を疎らに出す。葉柄基部には鱗片がある。

 葉身は単葉の広披針形で通常中部で最も広く,鋭尖頭で基部は楔形である葉縁はほぼ全縁で,両面に小形で圧着する鱗片を散生する。葉質は紙質。中肋は両面で隆起し,葉脈は両面で明瞭に見え,複雑な網目をつくる。
 胞子嚢群は円形~楕円形で,中肋の両側に(1)2-4列に並んで着き,包膜を欠き,若い間は楯状の小さい鱗片が混生する。染色体はn=72の4倍体で有性生殖。
 和名は葉の感じがクリの葉に似ることに因る。(2024.3.21)

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