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アカハナワラビ [シダの仲間]

初冠雪
 昨日(11月29日)は久々の快晴,最低気温-1.9℃,薄ら雪化粧した秩父連山が澄み切った青空に一際映えていた。今年も余すところ残り一月となった。

 数日前,近くの丘陵でフユノハナワラビに似た胞子葉を見つけた。落葉に混じって目立たない栄養葉に注目して撮影した。両面ともに赤褐色,羽片の先端及び裂片の鋸歯は鋭い。
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ゲンノショウコ

別名は神輿草
 ドクダミやセンブリと並び民間薬としてよく知られている植物である。果実(蒴果)は分果が5個,裂開すると5裂片は中軸の先に上端をつけたまま,外反して巻き上がり種子を飛ばす。別名は種子を飛ばした後の様子を神輿の屋根に見立てたことによる。
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ナチクジャク [シダの仲間]

那智孔雀
 久しぶりに綺麗なシダを見ることができた。案内していただいたのに,「那智」と聞いて一度は疑った。本種の最初の採集地・和歌山県那智山と埼玉県の低山とは環境に隔たりがあると思ったからだ。少しでも特徴が分かるように撮影したが,野外では制限されることが多い。この撮影地はおそらく北限に近い自生地と思われる。
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キッコウハグマ [キクの仲間]

山中での吉報
 一昨日(21日),秩父地方は今季初の氷点下(-0.4℃)を記録した。今年は全般的に花期が遅れる傾向にあり立冬が過ぎても花を見ることができたが,いよいよ山眠る季節に入った。本種は,図鑑などでは「山のやや乾いた木陰に多い」と記述されているが,コケに被われたところにも生育している。葉が5角形(ときに5浅裂)でこれを亀の甲羅に見立てたようだ。ハグマ(白熊)はエンシュウハグマオクモミジハグマカシワバハグマなどと同様の意味として使われている。

 撮影当日(2019年11月13日),この小さな花にピント合わせをしていると家族から知らせが届いた。詳細は控えるが「きっこう」ならぬ「きっぽう(吉報)」。帰宅途中には,この季節には珍しく見事な虹が架かった。めでたいことが重なったこの日は生涯忘れられない。
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ミズニラ [シダの仲間]

40年ぶりに
 丘陵地の谷間に残された狭い田んぼで見つけた。この水生シダを見るのはおよそ40年ぶり,今ではほとんど見られなくなった。特に気に留めなければイネ科植物として見過ごされるかもしれない。池沼の改修と富栄養化の影響を受けて,急速に生育場所を失った。環境省レッドデータでは準絶滅危惧(NT),埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
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センブリ [リンドウの仲間]

連日のリンドウ科
 拙ブログ2度目の掲載となる。この時期に花期を迎えるものは少なく,毎年同じような種を取りあげることになってしまう。本来ならば,関東地方には分布しないリンドウ科を見たいところである。
 撮影地は2016年と同じであるが,今年は大きな株が多く,個体数もかなり増えた。すでに大半が見頃を過ぎ,写真のように花をつけたものは少ない。
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リンドウ [リンドウの仲間]

立冬の候
 
秩父市の最低気温は11月5日に2.9℃,6日に3.4℃を記録した。両日とも真っ白に霜が降りた。霜が降りはじめる頃を二十四節季では「霜降」(2019年は10月24日)というが,ようやく秋の深まりを感じられるようになった。
 先月の大雨に影響で一部の林道では通行止めが続き,武甲山では登山道が崩落している。自治体では「大規模な崩落があっため、登山道は通行止めとなっています。しばらくの間、登山はお控えください。」と知らせている。実際には自己責任で入山している者もいるようだが・・・

 様々な制限がある中,久しぶりに近くの低山を訪れることができた。今年の天候を反映して花や実も少ないが,この場所のリンドウだけは例外のようだ。この日,見頃を迎えたたくさんのリンドウに癒やされた。
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