SSブログ

サツマイナモリ

異形花柱花
 本種には,長い花柱で位置の低い雄蕊をもつ花(長花柱花:写真A)と短い花柱で高く位置する雄蕊ももつ(短花柱花:写真B)の2タイプがある。サクラソウ属も同様である。
 分布の東限である房総半島でも見られるが,ヤマビルの猛威が恐ろしくて行く気になれない。今回訪れた自生地にはヤマビル情報は皆無,安心して白い絨毯を堪能した。
 ※ 写真は上から順にA~F
satsumainamori.jpgsatsumainamori2.jpgsatsumainamori3.jpgsatsumainamori4.jpgsatsumainamori5.jpgsatsumainamori6.jpg
サツマイナモリ(アカネ科)Ophiorrhiza japonica 薩摩稲森
 本州(関東南部)~沖縄に分布,林中のやや湿気の多いところに生える多年草。
 茎は細く,下部は地をはい,枝分かれして斜上し,高さ10-25㎝になり,汚褐色の曲がった細毛がある。茎や葉は乾くと赤みを帯びる。葉は卵形または長楕円状披針形で,長さ2-5㎝,幅1.5-3㎝,先は鋭く尖り,基部は狭まって長さ1-3㎝の細い柄となる。表面はやや無毛,裏面の脈上に曲がった毛がある。
 花期は12-5月。茎の先に巻散状の2出集散花序をつくり,0.5-1㎜ほどの小花柄のある7-20個の白花の花を着ける。花は花柄の一方のみに着く。花序には長さ3-7㎜の線形の苞と小苞がある。萼は小さく,球形で短毛があり先は5中裂する。花冠は漏斗状で先は5裂し,長さ1-1.5㎝,白色で,乾くと赤褐色になる。蒴果は長さ4㎜,幅10㎜。(2024.4.13)

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。