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キッコウハグマ [キクの仲間]

山中での吉報
 一昨日(21日),秩父地方は今季初の氷点下(-0.4℃)を記録した。今年は全般的に花期が遅れる傾向にあり立冬が過ぎても花を見ることができたが,いよいよ山眠る季節に入った。本種は,図鑑などでは「山のやや乾いた木陰に多い」と記述されているが,コケに被われたところにも生育している。葉が5角形(ときに5浅裂)でこれを亀の甲羅に見立てたようだ。ハグマ(白熊)はエンシュウハグマオクモミジハグマカシワバハグマなどと同様の意味として使われている。

 撮影当日(2019年11月13日),この小さな花にピント合わせをしていると家族から知らせが届いた。詳細は控えるが「きっこう」ならぬ「きっぽう(吉報)」。帰宅途中には,この季節には珍しく見事な虹が架かった。めでたいことが重なったこの日は生涯忘れられない。
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キッコウハグマ(キク科)Ainsliaea apiculata 亀甲白熊
 北海道~九州に分布,山のやや乾いた木陰に多い,小さい多年草。地下茎は細長くはい,茎の高さは10-30㎝。葉は茎の下部に5-11枚集まってやや輪状につき,葉柄は葉身のおよそ2倍の長さがある。葉身は心形,まれに腎形または卵形で長さ1-3㎝,5角形または5浅裂し,両面に長い毛がある。花期は9-11月,頭花は総状または複総状につく。小花は3個,しばしば閉鎖花をつける。 (2019.11.13)

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コメント 2

松田

ご無沙汰しております。
半年間、尾瀬での単身赴任生活も終わり、毎日が日曜日になりました。といっても、なにかと所用はあるもので、結構忙しくしています。そんな訳で馴染みのフィールドワークもままならず、未だにキッコウハグマにも会えていません。
めっきりカメラの出番が少なくなった、今日この頃です。
by 松田 (2019-11-25 11:36) 

hanameguri

こちらこそご無沙汰しております。
お久しぶりですが,ご多忙のご様子からご健勝と拝察いたしました。
尾瀬へ単身赴任とのこと,お疲れ様でした。
こちらは尾瀬と聞くだけで羨ましく存じますが
半年間の単身赴任となると,ご不便なども多かったことでしょう。

毎日が日曜日の小生も,何かと拘束されることが多く
生活圏周辺の徘徊にとどまっている,今日この頃です。
気がつけば,1年があっという間に終わろうとしています。
by hanameguri (2019-11-25 21:41) 

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