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シデシャジン

細裂する合弁花
 細裂する花冠裂片を神前に供える四手(紙垂)にたとえたといわれる。花は茎頂及び上部の葉腋に着くが,見かけるのは倒れかかった葉腋からのものが多い。花期を見計らって直立したものを写さなければと思う。
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ナンバンハコベ

南蛮という名の在来種
 何度も撮影してきたが,気に入るように撮れない。ツルセンノウという別名があるが,蔓植物ではない。他の植物に寄りかかるように茎を長く伸ばし,分枝も多い。林縁に形成される“ソデよく見られるよく見られる。ここではカナムグラが絡みつき(写真下),ナンバンハコベの茎との区別は見分けづらい。下向きの花が多いが,他の植物に寄りかかった横向きのもの(写真上・中)を撮影した。
※ 写真は上から順に上,中,下
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ホツツジ [ツツジの仲間]

真っ直ぐ突き出た花柱
 花序の様子から和名の“穂”を連想することができる。花柱の形状でミヤマホツツジと区別する。根元から多数分枝するので,古くは箒の代用とした地方もあると聞く。
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ミヤマタンポポ [キクの仲間]

高山性タンポポ
 一瞬,高山の砂礫地に侵入したセイヨウタンポポ,と思ってしまう。よく見ると多くの葉は舌状で切れ込みも少なく,総苞も黒っぽく低地ものとは違う。
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イワオトギリ

葉全体に散らばる黒点
 本亜種は類似種シナノオトギリの分布と重なっている。現地で葉の黒点を確認したが,同定に至らなかった。証拠として数枚撮影,帰宅して葉全体に散在する黒点を確認した。すでに見頃を過ぎて葉の紅葉もはじまっていた。
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シモツケソウ

草原に広がる紅色
 群生する紅色の花に魅かれてシャッターを切るが,見返すと大した写真はほとんどない。意図もなく気軽に写している証拠である。9年前に訪れた群生地(写真下)ではシカの食害が深刻な状況のようだ。
※ 写真は上から順に上,中,下
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カライトソウ

旬の唐糸
 この花は数回見ているのだが,いずれも花穂が変色していた。今回も日当たりの良い稜線では旬を過ぎていた。撮影した個体はもっとも標高の低いところで撮影したもの。雪が遅くまで残るところなので,よい個体が残っているだろうと期待していた。唐糸とは中国渡来の糸をいう。
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オヤマソバ

パイオニア植物
 ほかの植物が生えないような砂礫地で見かけることが多い。花を中心に撮影する撮影する人であっても,この植物を写す人は少ない。周辺にはタカネマツムシソウも見られ,多くはこちらを被写体とするであろう。不毛の砂礫地に深く根を張り,茎も太い。オンタデ同様,風衝地に適応した植物である。
 撮影中に一瞬霧が晴れ,有名な不帰嶮の一部が姿を現した。慌ててシャッターを切ったが,意味不明の写真となってしまった。
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クモマミミナグサ

花弁は単純に2裂
 2裂した花弁がさらに裂けるミヤマミミナグサの変種といわれている。どちらかといえば,花弁が単純に2裂するタカネミミナグサに似ている。この山系にはタカネミミナグサも分布するが,念のため元画像を拡大して同定した。
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コウメバチソウ

仮雄蕊に注目
 登山道沿いのやや湿ったところで見かけ,まだ花弁が痛んでいないので数枚写した。もちろんウメバチソウとして。帰宅して写真整理中,少し様子の異なる仮雄蕊が気になった。
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ミヤマコゴメグサ

地域による変種多し
 日本の野生植物(1982,平凡社)には本変種について次のような記載がある。
 種類としては本州・四国・九州に広く分布し,地域ごとに少しずつ形が異なり,大きく2群に分けられる。中部地方北部から東北地方に分布する1群subsp. insignis は全体がやや繊細で,分枝した枝は細い。中部地方南部から四国・九州にかけて分布する1群subsp. iinumae は全体がやや壮大で,茎はよく分枝し,枝は太い傾向がある。しかし,両群の間には中間形があって,はっきりした区別は難しい
 狭義のミヤマコゴメグサの他にsubsp. insignis として次のような変種がある。(以下略)

 現在では,“subsp. insignis 群”は本変種を含めて各地域ごとに8変種に分けられているようだが,素人には区別は難しい。
 撮影地周辺は本変種の主な産地といわれている。

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クガイソウ

観光地の大群落
 標高2000mを超えた有名な池の畔で撮影した。ここから上部へは登山装備が求められている。周辺では多くの人々が寛いでいた。中には大きな口を開けて昼寝をする女性も。直ぐにでも通過したかったが,この群落に魅かれて立ち止まった。見頃を過ぎたものが多く,クローズアップの被写体にはやや不向きである。
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ハクサンシャジン

駄作の連続
 この日歩いたコースで最も多く見られた植物で,何度もシャッターを切った。数打てば多少見られるものだが満足できるものはなかった。納得のアングル,ピントの合った写真でも余分なものが写ると台無しとなる。その中で風変りな1個体(写真下)を発見した。
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タカネマツムシソウ

高山の稜線で秋を体感
 基本種マツムシソウと比べて草丈は低いが豪華に見える。花が大きく,色も濃く,外側の小花の幅もより広いことが要因かもしれない。立秋を過ぎた高山では暦どおりに秋の気配を感じる。
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タテヤマウツボグサ

鮮やかな紫色
 豪雪地帯の高山で見かけることが多い。8月も中旬になると花期は終盤となる。この日歩いた登山道では花が落ちた個体がほとんどで,唯一この場所だけが見頃を迎えていた。遅くまで雪が残っていた場所と思われる。
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ハッポウタカネセンブリ [リンドウの仲間]

類似する亜種を意識して
 本変種を始めて見たのは秋の八方尾根を訪れた9年前のことである。下山後,林道途中の標高約1000m付近でひょろっと伸びた植物があった。花は数輪のみ,明らかに花期を過ぎていたが青紫色の小さな花が印象的だった。
 今回,花冠裂片が萼裂片と同長か少し長いタカネセンブリsubsp. micrantha が白馬岳で記録されているので,時間をかけて観察した。写真D・Eの萼裂片はA~Cよりも比較的長いが,タカネセンブリほどではない。タカネセンブリやチシマセンブリsubsp. tetrapetala var. tetrapetala と見比べたいが,これらの自生地を訪れるには困難が多すぎる。可能なのは北地の海岸に生えるチシマセンブリぐらいかもしれない。
※ 写真は上から順にA~E
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サワシロギク [キクの仲間]

湿地に生える野菊
 やや貧弱な植物でサギソウの自生地では関心が薄い。貧栄養で日当たりの良い酸性湿地で比較的よく見られるキク科シオン属Aster で,白色の舌状花は後に紅紫色を帯びる。和名は山間の谷津(谷戸)などに生えることに因る。
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サギソウ [ランの仲間]

白鷺舞う
 分布は広いが生育環境は低地の湿地となる。こうした場所は開発の対象となることが多く,人気の園芸植物とあいまって本来の自生地は激減した。環境省カテゴリでは準絶滅危惧(NT)に指定,本県では絶滅したと思われる。
 さらに近年危惧されているのは,遺伝子攪乱の実態が報告されていることである。その原因の一つが保存の手段として行われている“植物の植え戻し”といわれている

 周辺に民家はほとんどなく,谷津(谷戸)と呼ばれるわずかな湿地はひっそりと静まりかえっていた。朝霧は上がっていたが,まだ花は露をまとい少し透明感(写真A)があった。日曜日にもかかわらず訪れる人は皆無。静かな湿地で至福の時を過ごした。
※ 写真は上から順にA~E
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クリヤマハハコ [キクの仲間]

地味な花
 花のみでは母種との区別は難しいと思われる。予備知識がなければ,母種ヤハズハハコと思い込んでいただろう。オオビランジと同じような環境(写真下)で生えているのを数箇所で確認した。
※ 写真は上から順に上~下
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オオビランジ

地元で避暑
 本州(関東地方北西部~中部地方)の山地帯~亜高山帯に生育,秩父地方にも自生が確認されている。標高約700mのチャートからなるオーバーハングのものを望遠レンズで写したが,ここにはシカや盗掘者も近寄れない。標準マクロでも撮影できる場所にも生えているが,さすがにシカの食害を受けていた。真夏でも30℃を下回り,秩父盆地内の気温差は10℃近い。まさに避暑地である。
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ミョウギシダ [シダの仲間]

立秋
 ウラボシ科(ミツデウラボシミヤマウラボシヤクシマウラボシホコザキウラボシ)には魅かれる種が多い。絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されている本種は,樹冠に覆われたチャートの岩壁に着生していた。周辺の石灰岩質の岩上にも生育していた。
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サガミラン [ランの仲間]

相模から関東各地に
 Cymbidium シュンラン属には「cymbe(舟)+eidso(形)」という意味があるという。唇弁をボートような舟に見立てたと思われる。和名は発見地に因む。埼玉県では県南部の低地や丘陵地の常緑広葉樹林内に散発的に生育しているという報告がある。別名の「モドキ」について検索すると数多くヒットし,別種として確立するまでの経緯が推察できる。夏の花後,別の花茎を伸ばして,秋に花を着けることもある。
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ミヤマウラジロ [シダの仲間]

裏白の葉
 秩父地方には比較的多く自生し,見慣れてきたシダである。石灰岩地を好むといわれているが,砂岩やチャートにも生育している。分布は意外にも限られて,埼玉県では準絶滅危惧(NT)に指定されている。7月下旬ごろから裂片の縁(写真D)近くにソーラスが目立ってくる。
※ 写真は上から順にA~D
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コモチシダ [シダの仲間]

和名の由来は無性芽
 裂片の先が細く長く伸びるハチジョウカグマに似ている。沿岸部などでよく見られるが,ときに内陸にも生育する。埼玉県でも平野部周辺の丘陵でまれに見られる。
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