シデシャジン
ナンバンハコベ
イワオトギリ
シモツケソウ
カライトソウ
オヤマソバ
クモマミミナグサ
花弁は単純に2裂
2裂した花弁がさらに裂けるミヤマミミナグサの変種といわれている。どちらかといえば,花弁が単純に2裂するタカネミミナグサに似ている。この山系にはタカネミミナグサも分布するが,念のため元画像を拡大して同定した。
2裂した花弁がさらに裂けるミヤマミミナグサの変種といわれている。どちらかといえば,花弁が単純に2裂するタカネミミナグサに似ている。この山系にはタカネミミナグサも分布するが,念のため元画像を拡大して同定した。
ミヤマコゴメグサ
地域による変種多し
日本の野生植物(1982,平凡社)には本変種について次のような記載がある。
種類としては本州・四国・九州に広く分布し,地域ごとに少しずつ形が異なり,大きく2群に分けられる。中部地方北部から東北地方に分布する1群subsp. insignis は全体がやや繊細で,分枝した枝は細い。中部地方南部から四国・九州にかけて分布する1群subsp. iinumae は全体がやや壮大で,茎はよく分枝し,枝は太い傾向がある。しかし,両群の間には中間形があって,はっきりした区別は難しい
狭義のミヤマコゴメグサの他にsubsp. insignis として次のような変種がある。(以下略)
現在では,“subsp. insignis 群”は本変種を含めて各地域ごとに8変種に分けられているようだが,素人には区別は難しい。
撮影地周辺は本変種の主な産地といわれている。
日本の野生植物(1982,平凡社)には本変種について次のような記載がある。
種類としては本州・四国・九州に広く分布し,地域ごとに少しずつ形が異なり,大きく2群に分けられる。中部地方北部から東北地方に分布する1群subsp. insignis は全体がやや繊細で,分枝した枝は細い。中部地方南部から四国・九州にかけて分布する1群subsp. iinumae は全体がやや壮大で,茎はよく分枝し,枝は太い傾向がある。しかし,両群の間には中間形があって,はっきりした区別は難しい
狭義のミヤマコゴメグサの他にsubsp. insignis として次のような変種がある。(以下略)
現在では,“subsp. insignis 群”は本変種を含めて各地域ごとに8変種に分けられているようだが,素人には区別は難しい。
撮影地周辺は本変種の主な産地といわれている。
クガイソウ
ハクサンシャジン
タテヤマウツボグサ
ハッポウタカネセンブリ [リンドウの仲間]
類似する亜種を意識して
本変種を始めて見たのは秋の八方尾根を訪れた9年前のことである。下山後,林道途中の標高約1000m付近でひょろっと伸びた植物があった。花は数輪のみ,明らかに花期を過ぎていたが青紫色の小さな花が印象的だった。
今回,花冠裂片が萼裂片と同長か少し長いタカネセンブリsubsp. micrantha が白馬岳で記録されているので,時間をかけて観察した。写真D・Eの萼裂片はA~Cよりも比較的長いが,タカネセンブリほどではない。タカネセンブリやチシマセンブリsubsp. tetrapetala var. tetrapetala と見比べたいが,これらの自生地を訪れるには困難が多すぎる。可能なのは北地の海岸に生えるチシマセンブリぐらいかもしれない。
※ 写真は上から順にA~E
本変種を始めて見たのは秋の八方尾根を訪れた9年前のことである。下山後,林道途中の標高約1000m付近でひょろっと伸びた植物があった。花は数輪のみ,明らかに花期を過ぎていたが青紫色の小さな花が印象的だった。
今回,花冠裂片が萼裂片と同長か少し長いタカネセンブリsubsp. micrantha が白馬岳で記録されているので,時間をかけて観察した。写真D・Eの萼裂片はA~Cよりも比較的長いが,タカネセンブリほどではない。タカネセンブリやチシマセンブリsubsp. tetrapetala var. tetrapetala と見比べたいが,これらの自生地を訪れるには困難が多すぎる。可能なのは北地の海岸に生えるチシマセンブリぐらいかもしれない。
※ 写真は上から順にA~E
サワシロギク [キクの仲間]
サギソウ [ランの仲間]
白鷺舞う
分布は広いが生育環境は低地の湿地となる。こうした場所は開発の対象となることが多く,人気の園芸植物とあいまって本来の自生地は激減した。環境省カテゴリでは準絶滅危惧(NT)に指定,本県では絶滅したと思われる。
さらに近年危惧されているのは,遺伝子攪乱の実態が報告されていることである。その原因の一つが保存の手段として行われている“植物の植え戻し”といわれている。
分布は広いが生育環境は低地の湿地となる。こうした場所は開発の対象となることが多く,人気の園芸植物とあいまって本来の自生地は激減した。環境省カテゴリでは準絶滅危惧(NT)に指定,本県では絶滅したと思われる。
さらに近年危惧されているのは,遺伝子攪乱の実態が報告されていることである。その原因の一つが保存の手段として行われている“植物の植え戻し”といわれている。
周辺に民家はほとんどなく,谷津(谷戸)と呼ばれるわずかな湿地はひっそりと静まりかえっていた。朝霧は上がっていたが,まだ花は露をまとい少し透明感(写真A)があった。日曜日にもかかわらず訪れる人は皆無。静かな湿地で至福の時を過ごした。
※ 写真は上から順にA~E
※ 写真は上から順にA~E