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コモチシダ [シダの仲間]

和名の由来は無性芽
 裂片の先が細く長く伸びるハチジョウカグマに似ている。沿岸部などでよく見られるが,ときに内陸にも生育する。埼玉県でも平野部周辺の丘陵でまれに見られる。
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コモチシダ(シシガシラ科)Woodwardia orientalis 子持羊歯
 伊豆諸島(大島,新島,三宅島,八丈島)・本州(宮城県以南の太平洋沿岸沿い,淡路島,隠岐)・四国・九州(本土,壱岐,五島列島,天草諸島,屋久島)に分布,海岸近くの山麓や林縁の斜面や陽の当たる斜面などに垂れて群生する常緑性のシダ。沿岸部に多いが,ときにかなり内陸にも生育する。
 根茎は太くて短く,斜上または匍匐して,2mを超える葉を叢生し,褐色で光沢のある鱗片を密生する。葉柄は太くて長く(30-60㎝),基部には鱗片が密生する。
 葉身は2回羽状中裂~深裂またはほぼ全裂の広卵形で,葉は2mに達し,葉の上方に多数の無性芽を生じる。葉質は革質。裂片は鋭尖頭で鋸歯がある。葉脈は羽軸や裂片に沿って1-2列の網目を作り,その他の脈は遊離脈である。胞子嚢は葉脈の網目が深くくぼんだ部分に着き,包膜は宿存性で胞子が熟した後も裂開しない。染色体はn=68の4倍体で有性生殖。(2022.7.30)


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