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謹賀新年 [あいさつ]

 令和はじめてのお正月を迎えました。皆様のご多幸とご健勝をお祈りいたします。

 令和2年の干支は「庚子(かのえね)」,新たな芽吹きと繁栄の始まりを表す意味があるそうです。毎年ことですが,災いの少ない穏やかな一年,子ども達や孫の健康と幸せを願うばかりです。
 十二支の最初の「子」に因む野生植物は数少なく,地味なものばかりです。ネズミモチを候補としましたが,良い写真はなく生活圏に自生していません。そこで,尾瀬・燧ヶ岳北西山麓で写したネズコを取り上げました。ツキノワグマの棲息を感じる深山に忽然と現れた巨木です。新年を祝うには地味すぎますが,分岐した幹の胸高直径は50㎝を越えて,新緑のブナを圧倒していました。木曽五木の一つに数えられています。
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ホタルカズラ

一年を振り返って⑥ 巡礼古道の一里塚
 昭和30年当初,古老から「大宮郷」という呼び名を聞いたことがある。旧・大宮市(現・さいたま市)のことではない。尋ねると秩父市の古名だと言い,さらに「秩父夜祭」を「大宮の祭」とも称した。まもなく理解できたことであるが,秩父の中心・妙見宮(秩父神社)に因んで古くは神社周辺を大宮郷と呼んだ。門前町というよりは,山間部でありながら交通や交易の要衝であったという。秩父事件のあった明治時代には大宮町,近隣の村々を合併した大正時代には秩父町と変わった。江戸などから多くの人々が秩父札所三十四箇所観音霊場のある「大宮郷」を巡礼した時代があった。今でも残る一里塚からその当時を忍ぶことができる。

 前置きが長くなってしまったが,このホタルカズラの撮影付近にはその一里塚の一つが残っている。「みキハ大ミや」「ひだり志まんぶ」と刻まれているが,現代風に書き換えれば「右は大宮郷」「左は四萬部寺(札所一番)」となる。カザグルマを撮影後,この一里塚に導かれて巡礼古道を歩くと輝くような瑠璃色の花に釘付けになった。すでに2019-05-06に掲載していたのでそのままになっていた。この日に見たカザグルマ,ホタルカズラは2019年の記憶に残る花となった。撮影後,振り向くと古に往来した峠が真正面に見えた。現在では川沿いに舗装道が曲がりくねるが,古道は効率の良い最短距離である。

 令和元年も残りわずかとなりました。多くの方々から拙いブログへ訪問していただきましたことに,感謝申しあげます。皆様におかれましては,穏やかな良いお年をお迎えください。hotarukazura3.jpghotarukazura4.jpg

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カザグルマ

一年を振り返って⑤ 記憶に残る花
 今回と次回に掲載する花は今年見た中で特に印象深いものである。理由は2019-05-22で紹介したとおりである。まだ未使用の写真があったのでこの機会に取り上げた。

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クモイジガバチ [ランの仲間]

一年を振り返って④ 巨木に着生する稀少種
 前回に続き,クロヤツシロランが取り持つ縁で紹介していただいた着生ランである。ミズナラが優占する落葉広葉樹林で,その多くが胸高直径50㎝ほどの大木である。主のように存在感のあるミズナラに着生していた。300mmの望遠レンズで撮影,トリミングを加えたので画像は粗い。
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タンザワサカネラン [ランの仲間]

一年を振り返って③ 菌従属栄養植物その3
 クロヤツシロランが取り持つ縁で貴重種2種を紹介していただいた。撮影してから半年ほど過ぎてしまったが,初見となる貴重種を今回と次回に分け,「一年を振り返って」で取り扱うこととした。
 本種は,2002年に神奈川県丹沢山系で発見され,2008年新種として記載された小型の腐生ランである。その後,数箇所で分布が確認されているが,環境省第4次レッドリストでは絶滅危惧ⅠB類(EN)に掲載されている。

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キバナノショウキラン [ランの仲間]

一年を振り返って② 菌従属栄養植物その2
 本題に入る前に洪水被害の多かった今年の降水量を調べてみた。
 気象庁データでは,秩父地方の年平均降水量は1333.1㎜と示されている。今年の降水量はこれまでに(12月20日現在)1843.0㎜,10月には818.5㎜も降った。年平均を大幅に上回っているが,過去の記録を見て驚いた。戦後間もない1948年は1868.1㎜,1949年は1840.5㎜,1950年は1887.2㎜。戦後最大の年降水量は1991年の1966.0㎜。観測の方法や精度,雨の降り方などは異なるので単純な比較は拙速であるが,1928年2444.2㎜,1938年2070.6㎜という記録も残っている。一方,観測開始から94年間で年降水量が1000㎜に満たない年が9回もあった。改めて自然の驚異を痛感せざるを得ない。

 キバナノショウキラン2度目の掲載であるが,前回の2019-07-02はおびただしい個体数のため,一つ一つの様子がわかり難かった。1週間後に訪れると少し離れた場所ですっきりとした個体を見つけた。本種がラン科の植物では珍しく液果となることから再び訪れたが,大雨ですっかり流されていた。
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クロヤツシロラン [ランの仲間]

一年を振り返って① 菌従属栄養植物その1
 12月に入っても暖冬傾向であるが,さすがに木々は葉を落としてきた。しばらくは写真整理や来期の花巡りに思いを馳せながら冬ごもりをしたい。

 平成から令和への世変わりの本年は,異常少雨からはじまり,3月から4月にかけて長い寒の戻り,梅雨に入ると極端な日照不足,猛暑後の度重なる台風による激甚災害,まさに今年の干支・己亥を象徴するような年になってしまった。計画していた花巡りはままならなかったが,被害もなく毎日を普通に過ごせることに感謝しなければならない。

 「一年を振り返って」の最初はクロヤツシロラン,4回目の掲載となる。2017年から自生地について調べてきたが,短報の形として報告できそうだ。今年は定規などで大きさが分かるように撮影した。
 写真上は3個体がまとまって生えているところを撮影した。蕾や開花したものだけでなく,伸びはじめた蒴果を後方に配置して撮影した。ピントを花に合わせているので蒴果自体はボケている。
 写真中は言い訳しなければならない。落葉を掻き分けながらクロヤツシロランを探していた時,蕾をつけた個体を誤って掘り出してしまった。すぐに埋め戻すことも考えたが,土壌中の菌類に従属する植物にとってこれ以降の生育は厳しいと思った。撮影後,処置をして腊葉標本にし,博物館に収蔵していただくことになった。塊茎から花茎や根が出ている様子が把握できるが,自然保護の観点から反省しなければならない行為である。
 写真下は花期後から約1月経過,花茎が伸びて蒴果ができあがって種子飛散直前である。果期の花茎は10㎝に満たないものから,40㎝に達するものもある。
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アカハナワラビ [シダの仲間]

初冠雪
 昨日(11月29日)は久々の快晴,最低気温-1.9℃,薄ら雪化粧した秩父連山が澄み切った青空に一際映えていた。今年も余すところ残り一月となった。

 数日前,近くの丘陵でフユノハナワラビに似た胞子葉を見つけた。落葉に混じって目立たない栄養葉に注目して撮影した。両面ともに赤褐色,羽片の先端及び裂片の鋸歯は鋭い。
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ゲンノショウコ

別名は神輿草
 ドクダミやセンブリと並び民間薬としてよく知られている植物である。果実(蒴果)は分果が5個,裂開すると5裂片は中軸の先に上端をつけたまま,外反して巻き上がり種子を飛ばす。別名は種子を飛ばした後の様子を神輿の屋根に見立てたことによる。
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ナチクジャク [シダの仲間]

那智孔雀
 久しぶりに綺麗なシダを見ることができた。案内していただいたのに,「那智」と聞いて一度は疑った。本種の最初の採集地・和歌山県那智山と埼玉県の低山とは環境に隔たりがあると思ったからだ。少しでも特徴が分かるように撮影したが,野外では制限されることが多い。この撮影地はおそらく北限に近い自生地と思われる。
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キッコウハグマ [キクの仲間]

山中での吉報
 一昨日(21日),秩父地方は今季初の氷点下(-0.4℃)を記録した。今年は全般的に花期が遅れる傾向にあり立冬が過ぎても花を見ることができたが,いよいよ山眠る季節に入った。本種は,図鑑などでは「山のやや乾いた木陰に多い」と記述されているが,コケに被われたところにも生育している。葉が5角形(ときに5浅裂)でこれを亀の甲羅に見立てたようだ。ハグマ(白熊)はエンシュウハグマオクモミジハグマカシワバハグマなどと同様の意味として使われている。

 撮影当日(2019年11月13日),この小さな花にピント合わせをしていると家族から知らせが届いた。詳細は控えるが「きっこう」ならぬ「きっぽう(吉報)」である。帰宅途中には,この季節には珍しく見事な虹が架かった。めでたいことが重なるこの日,生涯忘れられない日となる。
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ミズニラ [シダの仲間]

40年ぶりに
 丘陵地の谷間に残された狭い田んぼで見つけた。この水生シダを見るのはおよそ40年ぶり,今ではほとんど見られなくなった。特に気に留めなければイネ科植物として見過ごされるかもしれない。池沼の改修と富栄養化の影響を受けて,急速に生育場所を失った。環境省レッドデータでは準絶滅危惧(NT),埼玉県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
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センブリ [リンドウの仲間]

連日のリンドウ科
 拙ブログ2度目の掲載となる。この時期に花期を迎えるものは少なく,毎年同じような種を取りあげることになってしまう。本来ならば,関東地方には分布しないリンドウ科を見たいところである。
 撮影地は2016年と同じであるが,今年は大きな株が多く,個体数もかなり増えた。すでに大半が見頃を過ぎ,写真のように花をつけたものは少ない。
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リンドウ [リンドウの仲間]

立冬の候
 
秩父市の最低気温は11月5日に2.9℃,6日に3.4℃を記録した。両日とも真っ白に霜が降りた。霜が降りはじめる頃を二十四節季では「霜降」(2019年は10月24日)というが,ようやく秋の深まりを感じられるようになった。
 先月の大雨に影響で一部の林道では通行止めが続き,武甲山では登山道が崩落している。自治体では「大規模な崩落があっため、登山道は通行止めとなっています。しばらくの間、登山はお控えください。」と知らせている。実際には自己責任で入山している者もいるようだが・・・

 様々な制限がある中,久しぶりに近くの低山を訪れることができた。今年の天候を反映して花や実も少ないが,この場所のリンドウだけは例外のようだ。この日,見頃を迎えたたくさんのリンドウに癒やされた。
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ヒメミカンソウ

直径数㎜の果実
 意識しなければ見過ごすような地味な植物で,葉の着き方は一見マメ科を思わせる。今年の秋は被写体探しに苦労する。 
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ミサキカグマ [シダの仲間]

台風19号から2週間
 10月に入り記録的な降水が続いている。秩父山地は台風19号で記録的な降水量を記録した。荒川上流の二瀬ダムが竣工(1961年)してから秩父市の観測所では最大の降水量545.5㎜(10月10日~12日)を記録,上流の浦山で687.0㎜,三峰で593.5㎜という。また,多摩川上流の小河内でも610.5㎜,奥多摩から奥秩父の広大な地域に600㎜前後の雨が降ったことになる。これが分水して荒川,多摩川,千曲川などに注いだことになる。
 二瀬ダムはカスリーン台風(1947年9月14~15日)の被害を受けて洪水調節を目的として建設されたダムで,この時の秩父の降水量は610㎜と聞いた。荒川上流にあるダムから放流(緊急放流ではない)を行う場合には,下流域にサイレンで知らせている。サイレンは50秒間隔で約3分間鳴り響く。12日夜半にはサイレンが繰り返し鳴り,なかなか寝付けなかった。秩父盆地は河岸段丘が発達しているので浸水等の心配はないが,流れていく先を危惧せざるを得なかった。
 台風19号から2週間経過し,深刻な被害状況が各地から報告されている。ニュースにはならないが,秩父でも山梨県に通ずる国道140号の全面通行止めをはじめ,山間部で寸断されたままの道路は数箇所もある。しばらくは谷深い奥秩父に入ることは難しい。ブログを更新する気持ちが少し出てきたが,台風前に写したもので投稿したい。
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アオハダ

アオハダの実は豊作
 近くの落葉樹林ではアオハダの赤い実がよく目立っている。野生では年によって豊凶の差があるが,今年はたくさんの実をつけている。外皮は爪で容易にはがれ,緑色の内皮が見えることが和名の由来といわれる。まもなく葉が黄に色づく季節がやってくる。
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ヤマカシュウ

秋らしい天候に
 昨日(10月10日),秩父市では10.1℃の最低気温を記録した。10月に入っても高温傾向が続いていたがようやく秋めいてきた。そんな時に猛烈な台風19号が関東を直撃しそうである。少しでも被害が少なくなるような準備をしたい。自然には逆らうことはできない。

 果実をつけたつるが垂れ下がっていた。サルトリイバラのような鉤状の刺ではなく,剛毛状の鋭い刺が直角に出て,深緑色の果実がたくさん実っていた。熟したものは黒色に変わる。和名は山に生える何首烏(かしゅう)の意。何首烏はタデ科のツルドクダミの漢名で,葉がこれに似ていることによる。
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センウズモドキ✕ヤマトリカブト

見分けが難解な植物
 トリカブト属Aconitum はよく知られた植物でどれもよく似て,その上交雑種をつくることで知られている。見分けの術を知らない私には極めて難解な仲間である。埼玉県西北部に隣接する群馬県には興味深いトリカブト属が多く,これらを学ぶには格好な地域である。県境の峠を越えれば1時間足らずで,これらの自生地に行くことができる。
 花づきの良いこの個体はヤマトリカブトと思いながら撮影を始めた。ところが花柄には開出毛があり,わずかに屈毛も混じる。帰宅して図鑑で検索するが,なかなか該当する種にたどり着けない。最終的には,熟知する方に同定を依頼した。
 改めて御礼申し上げます。
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ステゴビル [ネギの仲間]

路傍の花
 2016年9月27日以来,2度目の登場である。前回は天然記念物指定の自生地で撮影したが,今回は指定外の路傍で撮影した。今年は開花が遅れたが,咲き具合はとても素晴らしい。舗装された道路脇で車が時折行き交うので,その度に風圧で揺らぐ。
 最近思うことであるが,諸々の天然記念物(植物)指定地の状態が芳しくない。指定されたものの,管理が行き届かず自生地の環境が悪化している所が多い。人手不足と厳しい財政の影響と思われるが,指定後の行政の在り方が問われている。
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ヤブマメ

生産性の高いつる性植物
 人間の生活圏ではふつうに見られるつる性の植物で,草むら化した我が家の狭い庭にも入り込み,除草に苦しむ。豆果は多くが閉鎖花から熟すという。除草しても同じ所から執拗につるを伸ばすので,なかなか駆逐することができない。特に地中の閉鎖花は厄介で,我が家ではサツキの根元から繰り返して出てくる。たびたび徘徊する丘陵にある駐車場で撮影したが,ここの植え込みではアレチヌスビトハギやヤブマメが猛威を振って除草作業が大変なようだ。
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ジンジソウ

別名はモミジバダイモンジソウ
 大文字形の花がたくさん咲いていると早合点した。近づいてみると少し様子が違う。下の2花弁は大文字のように細くなく,上の3花弁には黄色の斑点がある。道路下の急斜面には群落を形成しているが,身の確保をしなければ滑落の危険がある。やや見栄えが劣るものの無難な場所で撮影した。
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ツルデンダ [シダの仲間]

久々のシダ植物
 久しぶりにカメラをシダに向ける気持ちになった。シダを学ぶ機会があったにもかかわらず,生来の怠け癖で深く学ぼうとする意欲に欠けていた。叢生している様子や無性芽(写真下)に惹かれて時間をかけて撮影した。種の詳細については,生涯をシダの研究に注がれてきた恩師のご著書を引用させていただいている。
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カメバヒキオコシ

カメバヒキオコシの自生地で思う
 イヌヤマハッカIsodon umbrosus の仲間は,花の長さや葉形に変化が多く,多くの変種がある。その中でも特徴的な葉の本種は見分けやすい。尻尾を出した亀のような葉の形が和名の由来といわれている。群生することもあるが,この場所では数株のみとなった。

 撮影地には土壌中のミミズなどを探したイノシシの痕跡が至るところで見られた。先日の大きなニュースとなった豚コレラの現場からそう遠くない。定年退職後,狩猟免許を取得した友人はボランティアでイノシシの捕獲に奔走している。イノシシの血液検査を行うための捕獲という。生態系を攪乱してきた人間への自然界からの逆襲とも思える現象があちこちで起こっている。
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ワタラセツリフネソウ

花には4型あり
 通常のツリフネソウによく似ているが,翼弁の上裂片が楕円形,急に細くなって濃い青紫色の凸点で終わり,突起毛を欠くこと,花序軸や花柄は無毛,などの形態的な違いから2005年に新種として発表された。遺伝子レベルの研究でも違いが確認されているという。種小名ohwadae は新種発表に尽力された大和田真澄氏への献名である。
 群落内の一つ一つの花をよく観察すると,花の内部に4パターンがあるといわれている。内部が黄色のものと白色のもの,その内部に斑点があるものとないもの,それを組合わせて4型になる。今回,その4つを探したが,無斑型が見つけられなかった。探せたのは斑点のある黄色と白色の2パターン(写真C,D)のみ,改めて根気のない人間であることを自覚した。大和田氏の観察力の鋭さは,まさに敬服の至りである。
 ※写真は上からA~D
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イヌショウマ

白いブラシが目立つ季節
 山林では花が少なくなり,少しずつ落ち葉の季節が近づいている。サラシナショウマ属に分類されている植物は3種,一見どれも長いブラシのような形状の花をつけるが,根生葉の様子で区別することが多い。
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コバノカモメヅル

興味深い鴎蔓
 旧ガガイモ科は地味な花が多いが,興味深い花も多い。花冠は5裂して,喉部に副花冠が発達する。ラン科のような花粉塊をつくることで知られ,種名に「カモメヅル」がつくものが数種があり,少し分かりづらい。クロンキストやエングラー分類体系では花粉塊につく柄の有無で大きく分けるようだ。すでに掲載したクサタチバナイケマも花粉塊に柄がある仲間である。

 オオカモヅル属はかって,花粉塊の形態の誤認によりキジョラン連に含まれていたが,分子系統学的解析からトウワタ連のカモメヅル属と単系統群になることが明らかにされている。近年の研究では,オオカモメヅル属はカモメヅル属の異名として扱うことが指示されている。そのため,今回は旧版のオオカモメヅル属として扱われていた種はすべてカモメヅル属に含めた。
 検索上では,オオカモメヅルやコカモメヅルは,花冠は径6㎜以下,果実は線形披針形で幅5-6㎜,対になることが多い。
 一方,コバノカモメヅルは,花冠が径6㎜以上,果実は狭披針形~広披針形で幅6㎜以上,1つだけ発達することが多い,と示されている。
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ツユクサシュスラン [ランの仲間]

2015年宮崎県の花巡り4
 前回のタニワタリノキと同じ渓谷で撮影した。シュスランの一種であることは分かるが,普段見られない遠隔地の植物は図鑑で調べなけれは正確な同定はできないことが多い。
 宮崎市郊外にあるこの渓谷には豊かな植生が広がり,軌道跡のハイキングコース沿いに多様な植物を観察することができた。 
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タニワタリノキ

2015年宮崎県の花巡りから3
 房総半島以南に分布するカギカズラの花に似ているが,本種は九州南部でなければ見られない。おもしろい形をした花で関東地方北部では類似したものはない。
 アカネ科は約500属約6000種からなる大きな科で,熱帯に種数が多い。特に木本の大半は熱帯~暖帯に分布するという。 
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チャボホトトギス

2015年宮崎県の花巡りから2(同定に迷うホトトギス)
 キバナノツキヌキホトトギスを堪能後,下山した登山口で見つけた。その時からずっとキバナノホトトギスと考えていたが,迷ったあげくチャボホトトギスとした。宮崎県のみに産するキバナノホトトギスは花期が9ー11月とやや遅く,茎の高さは20ー50㎝,類似種よりも花柄が長いことなどが特徴で,この個体はその特徴に合致しない。九州南部・大隅半島周辺にはタカクマホトトギス(高隈杜鵑草)という変種も分布している。南九州の「黄色の杜鵑草」は魅力的であり,紛らわしい。
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