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マンリョウ

正月の縁起物
 埼玉県植物誌(1998年版)に次のような記載がある。
 マンリョウ(逸) 自然分布域は房総半島より南の暖地性植物,本県では栽培品が野生化し広い範囲に生育,<略> 縁起物に利用,種子は鳥が散布,自然発芽で繁殖。

 調査から四半世紀が経過し,逸出した植物は自然発芽の繁殖を繰り返し野生種といわれても違和感を感じない。西川材となるスギ植林下で群落を形成していた。
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マンリョウ(サクラソウ科)Ardisia crenata 万両 別名 
 本州(関東地方南部以西)・四国・九州に分布,常緑樹林内に生える常緑低木で高さ30-100㎝になる。
 茎は直立し,上部に疎らに小枝を出す。葉は互生,葉身は長さ4-13㎝,幅2-4㎝,長楕円形,葉縁に波状鋸歯。葉質は暑く,両面とも無毛,裏面に明点と黒褐色の細点が疎らにある。

 花期は7-8月。枝先に径約8㎜の花を散房状に10数個着ける。花冠は5深裂,裂片は反り返る。雄蕊は5個,雌蕊は1個。
 果実は核果,径6-8㎜の球形,晩秋に赤熟し,翌年4月頃まで残る。
 クロンキスト及びエングラー分類体系ではヤブコウジ科に分類されていた。(2024.1.23)

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