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アオネカズラ [シダの仲間]

生き永らえるシダ
 2024年,大寒(1月20日)から降り出した雨は,予報に反して雪にならなかった。暖冬は年寄りにはありがたいが地球規模の温暖化は気がかりだ。
 山眠る候に訪れる冬緑性のシダがある。2年前(写真下)と比べ,現状維持(写真上,中)と判断した。長く横走する根茎から出る葉は10枚未満,個体数は1~2か。絶滅の心配は絶えない。昔は手の届くところにも生えていた記憶がある。暖冬とはいえ寒中の自生地はさすがに冷えた。
 分子系統よる分類でエゾデンダ属Polypodjum からアオネカズラ属Goniophlebium になり,ウラボシ科はますます大所帯となった。
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アオネカズラ(ウラボシ科)Goniophlebium niponicum 青根葛 
 本州(富山県と関東西部以西)・四国・九州で,低山地の樹幹や岩上に着生し,暖地に多い。夏に落葉する冬緑性のシダ。根茎は長く横走し,肉質で径4-5㎜,緑色かわずかに白っぽく,鱗片を疎らにつける。根茎の鱗片は圧着し,広卵形,鋭尖頭,長さ1.5-2㎜,格子状で細胞壁は暗褐色。葉柄は藁色,長さ7-15㎝,幅5-10(-15)㎝,羽状に深裂する。側裂片は15-25対あり,水平に開出し,披針形~線形,鈍頭~鋭頭,幅6-10㎜,全縁。葉質は厚く,柔らかい草質で,表面には疎らに裏面にはやや密に短い開出毛があり,淡緑色。葉脈ははっきり見えず,裂片の中肋に沿って1列の網目をつくり,網目の中に遊離小脈を1本含み,他の脈は遊離する。胞子嚢群は中肋近くに着き,大きい。染色体数はn=37の2倍体。(上中:2024.1.22 下:2022.1.30)

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