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アオハコベ

地味で花弁のない花
 ヤマハコベ S. uchiyamana var. uchiyamana を基本種とする変種で花弁のないタイプ,10年程前に本変種の存在を教えてもらった。目的のサイコクサバノオに満足して遅い昼飯をとっていた近くの草地に存在することを把握していたので,偶々居合わせた方と一緒に探した。期待していなかったが,わずかな時間で見つかった。種小名apetala は「花弁のない」である。
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アオハコベ(ナデシコ科)Stellaria uchiyamana var. apetala 青繁縷
 本州(近畿以西)~九州に分布,山地の林下に生える多年草。
 茎は紫色を帯び,長く地を匍い,節部から根を出し,上部は斜上し,高さ20-30㎝となり,分枝毛や星状毛がある。
 葉はほとんど柄がなく,広卵形で,長さ1-2.5㎝,幅0.8-2.5㎝,先は鈍形,分枝毛や星状毛がある。
 花期は4-6月。花に花弁はなく,緑色の萼片と雄蕊(10個),雌蕊(3個)のみが展開し,基本種と同じである。花は少なく,腋生し,長さ2-4㎝の花柄がある。萼片は披針形,毛があり,長さ4-5㎜。蒴果は長卵形で,下を向き,5裂する。(2024.4.12)


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