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ウゴアザミ [キクの仲間]

未同定の植物から(その4_最終)
 前回のナンブタカネアザミの近くで撮影した。根生葉は花期には生存しない。中部の葉は楕円形~広卵形で羽状に浅裂~中裂するか粗い鋸歯になるようだ。
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ナンブタカネアザミ [キクの仲間]

未同定の植物から(その3)
 アザミ属2つ目は東北地方の名山で9年前に撮影した。植物に詳しい先輩から教えていただいた。高山帯の風衝地に生えて花期には根生葉が残る。頭花は大型で上向きに咲いていた。
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オニアザミ [キクの仲間]

未同定の植物から(その2)
 2つ目からはアザミ3種を掲載したい。小ぶりのフジアザミを思わせるが,多雪地の標高約1800mで6年前に撮影した。生育環境からフジアザミではないことは分かるが,早い花期と関東では見かけないので懸案のままとなっていた。
 別のアザミを検索中,このアザミのことが閃いた。相変わらず初心者の域を脱していないが,アザミを観察する機会が増えて図鑑をより読むようになった効果かもしれない。
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コウヤボウキ [キクの仲間]

11月なのに
 2016-10-19以来,2度目の掲載となる。本種の花期は例年9月下旬から10月,今年も例年通りに咲きはじめた。11月なればふつう葉は枯れて密に毛がある痩果となる。ところが今年は様子がだいぶ違う。11月なって再び咲きはじめ,葉はまだ枯れる気配はない。ちなみに秩父地方では11月に入り降霜が数回あり,19日には初氷が張った。
 今季には「猛暑の影響で早めに咲き終えたヒマワリから種が落ち,秋の高温で発芽成長して再び咲きはじめた」「ヒマワリが二期作」などが話題となった。近年では秋咲きの品種があるが,これらは通常の品種のようだ。自然界の異変なのか,近くの丘陵地にあるコウヤボウキを注視したい。
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キクタニギク [キクの仲間]

秋は短し
 今年10月の世界平均気温は,これまでの最高記録(2019年)より0.4℃高かった,という。11月に入っても夏日が記録され,記録破りの異常気象,気候変動が危惧されている。色づいてきた葉の色に焼け焦げた感じがするのは私だけだろうか。

 本種は環境省及び埼玉県のカテゴリーで準絶滅危惧に指定されているが,自宅から数㎞内に今年も複数の自生を確認した。例年通りの光景に安堵した。
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ノハラアザミ [キクの仲間]

昔ながらの田園風景
 地元でもあまり知られていない小規模の棚田を訪れた。流れる小川はコンクリートで護岸されているが,必要最低限の土木工事によるもので周辺の自然環境と融和している。除草剤使用や極端な草刈りは少なく,無舗装の畦道沿いではノハラアザミが晩秋を彩っていた。本種は花期に根生葉(写真D)が残る。苞葉が頭花の基部を車軸状に取巻くクルマアザミ(写真C)も見られた。
 ※ 写真は上から順にA~E
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カントウヨメナ [キクの仲間]

身近な野菊の同定は難しい
 埼玉県から刊行物に「亜高山帯を除いた埼玉県内の低地~山地に分布」という表記ある。このことから秩父地方も含めてカントウヨメナの分布に興味があった。気づかないのかもしれないが盆地内で見つけられたのはユウガギクだけである。掲載したものは平野部の田の畦で撮影した。葉や花には変異があるので明確な違いである痩果の腺毛(写真E)で最終的に同定した。

 ヨメナの仲間は人里の野菊として馴染み深いが,個人的には同定しづらい。以前の図鑑では冠毛の短いヨメナ属Kalimeris として分類されていたが,近年ではシオン属Aster の一部として分類されているまた別の埼玉県内刊行物に「県内にもヨメナが分布」という記載があるが,本来の分布は本州(中部地方以西)・四国・九州であることからこの記載についても疑問が残る。
 ※ 写真は上から順にA~F
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タイアザミ [キクの仲間]

林道沿いのアザミ
 関東~中部地方で最も普通に見られるアザミといわれる。背景がボケるようなアングルでも写したが,全体の様子が分かる写真(写真C)はこれ1枚のみ。林道の脇は草刈りなどの影響を受けやすく,良い被写体は限られる。この株の上部も草刈りの影響を受けていた。
 ※ 写真は上から順にA~C
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シドキヤマアザミ [キクの仲間]

水路沿いのアザミ
 アザミの仲間については地方変種や種間雑種もあり,数多くの種が報告されて素人には難しいところがある。詳しい方からの指導を生かして,少しずつ分かる種を増やしていきたい。種の詳細については国立科学博物館植物研究部日本のアザミを参照させていただいた。
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ヤチアザミ [キクの仲間]

湿地性のアザミ
 のどかな風景が広がる休耕田を今年も訪れた。自宅近くにある谷津の休耕田は耕作放棄で藪になっているが,ここでは様々な湿生植物が観察できる。ここの主役は地中に匍匐茎を伸ばして大群落を形成するアザミだ。本種についても国立科学博物館植物研究部日本のアザミを参照させていただいた。
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ハマベノギク [キクの仲間]

残暑の海浜植物
 特別保護区の森から平野に下りた。時間的な余裕があったので砂浜で道草を食うことにした。一度訪れたことがあるので見当をつけた場所へ直行した。見頃は過ぎていたが本種の生態的な特徴がよく分かるところだ。厳しい残暑のうえ,砂に足を取られて熱中症になりそうで早々に退散する。それにしても植物はたくましい。
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サワアザミ [キクの仲間]

初見の大型アザミ
 沢沿いで人の背丈を越える大型のアザミに気づいた。大きく羽裂した葉,中部以上でよく分枝するがあまり伸びない枝,下向きの頭花と頭花下部の苞葉などが印象的だった。同定には国立科学博物館植物研究部日本のアザミが決め手となった。
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タイミンガサ [キクの仲間]

まさに大明傘
 花の少ないアキギリに少しガッカリしたが,近くの特別保護区にはトチノキ,サワグルミ,カツラなどの巨木がそびえる見事な森が広がっていた。シカの食害のない林床は多様な植物相で被われ,傘になるような大きな葉をつけたコウモリソウ属Parasenecio も点在していた。
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チョウジギク [キクの仲間]

多湿斜面に生える
 水が染み出るような斜面に群生(写真B)していた。ウサギの耳を思わせる葉をつけることがウサギギク属Arnica の由来という。種小名mallotopus には「長軟毛のある足」という意味があるようだ。何より変わった形の花に興味をそそられる。やや見頃が過ぎた状態で旬な花(写真D)は少なかった。
 ※ 写真は上から順にA~D
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モミジガサ [キクの仲間]

一級品の山菜
 葉が開ききらない若葉の頃が旬といわれる。美味しい山菜として珍重されるが,トリカブトの若葉と見違えて誤食する事案があるので注意が必要だ。
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コウリンカ [キクの仲間]

生育地は適湿の草原
 反り返って咲く長い舌状花が一見萎れたように見える。今年は数箇所で見かけた。環境省では絶滅危惧Ⅱ類(UV),埼玉県では絶滅危惧ⅠA類(CR)指定されているのが意外である。食害が減少理由とされているが,個人的には茅場や草原などの生育地減少が大きいと感じている。
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ミネウスユキソウ [キクの仲間]

ウスユキソウの高山型
 母種 Ljaponicum に比べて花柄がほとんどない。この蛇紋岩地での個体数はホソバヒナウスユキソウに比べて非常に少ない。
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アズマギク [キクの仲間]

3種めのアズマギク
 ジョウシュウアズマギクに続いてミヤマアズマギクを取り上げたので,8年前に写したアズマギクも合わせて比較した。花にピントを合わせ,深度の浅い写真なので花茎や葉に生える毛は不鮮明であるが,元画像を拡大するとミヤマアズマギクに似ている。海抜10m足らずの海沿いの草原で写した。この個体は葉がやや厚く光沢もある。
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ミヤマアズマギク [キクの仲間]

ミヤマアズマギクとジョウシュウアズマギク
 ミヤマアズマギクを数箇所で撮影してきたが未掲載である。写真の善し悪しは別として,ジョウシュウアズマギクとの違いを比較するために,過去に写したものを取り上げた。
 撮影地は八方尾根上部(A),白馬岳(B),早池峰山(C)の3地点,いずれも花茎,花茎の葉,さらには総苞までが長軟毛に被われている。3つの写真から長軟毛の多さは早池峰山>白馬岳>八方尾根 という順,早池峰山のものは産毛で被われているような感じだ。
 これらから
ジョウシュウアズマギクの葉には毛が少ないことがわかる。
 ※ 写真は上から順にA~C
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ジョウシュウアズマギク [キクの仲間]

上越国境の固有種
 母種ミヤマアズマギク subsp. glabratus は,各地の高山帯で分化が見られて幾つかの変種に分けられる。前回のダイモンジソウとは異なり,この仲間は細かく区別されている。
 本変種は谷川岳,笠ヶ岳,至仏山の蛇紋岩地に分布,母種と比較すると花茎の葉にはほとんど毛は見られなかった。花茎や葉に残るわずかな毛は長短様々で,種々の毛の」という変種名glabratus に相応しい
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ホソバヒナウスユキソウ [キクの仲間]

上越国境に咲くエーデルワイス
 ミヤマウスユキソウの変種で花期は早く,7月上旬の高山帯でも見頃を過ぎることがある。雪が少なく季節の進みが早い今年は尚更で,クローズアップにすると痛んだ花が目立つ。蛇紋岩の割れ目に生える個体は比較的花期が遅い。変種名angustifolium は「狭い葉」である。
 ※ 写真は上から順にA~D
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キバナコウリンカ [キクの仲間]

石灰岩地の希少種
 この植物が生育する地は筆者が最も通った山域である。拙ブログでも昔の写真シリーズ1~6(希少になった桃源郷の花々桃源郷の早春桃源郷の春桃源郷・新緑の候桃源郷の初夏桃源郷の秋)で紹介した。希少な本種が後になったのは,再撮影を考えていたからである。掲載した7年前の写真は不十分で撮り直すつもりでいた。しかし,その気持ちはすっかり失せてしまった。
 高校生の頃,方解石の観察で訪れたのが最初で1960年代後半だった。その後,植物を目的にで毎週のように登った40年前とは全く別な山に変わり果てていた。自生地は唯一採掘を免れた山であるが,食害だけでなく林道開通,クライミング人気などで登山道は踏み固められていた。明らかに過剰利用(オーバーユース)が原因である。筆者らが設置した道標の一部が括り付けられて残っていたが,その当時の豊かな自然が懐かしい。

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イズハハコ [キクの仲間]

関東地方では分布が限られる
 分布は暖帯から熱帯といわれ,関東周辺では絶滅または絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。北風があたらない日当たりの良い崖でハハコグサとともに生育していた。 
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ノボロギク [キクの仲間]

小春日和続く
 落ち葉が舞う季節となり,在来種の花はほとんど見られなくなった。この季節,自宅近くの河岸段丘崖では春を思わせるような景色(写真A~D)が広がる。斜面では平面よりも太陽光の角度が高くなり,さらに湿り気もある。今年は降霜も少なく一部(写真D)ではホトケノザ,ヒガンバナ,ヨウシュヤマゴボウなども生き生きしていた。手入れの乏しい果樹畑ではノボロギクの大群落(写真E)が広がっていた。
 ※ 写真は上から順にA~E
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キッコウハグマ [キクの仲間]

3年経過
 近くの山で花数の多い個体群に出くわした。この場所での自生をはじめて確認した。センブリの残り花を期待していたが,こちらはすでに結実していた。
 2019-11-23の掲載からまもなく3年となるが新型コロナ感染拡大で世は様変わり。感染は治まる気配はなく第8波に入ったという。コロナ禍の中で生まれた世代の今後が気がかりでならない。
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シロバナアブラギク [キクの仲間]

初冠雪
 昨日(10月25日)は曇天にも関わらず奥秩父の山並みを見渡せた。山では前日の冷たい雨が雪となり,薄っすら雪化粧した。この時期の奥秩父山系での冠雪は記憶に残るが,標高1500m位の山では記憶にない。10日前は夏日となったが,紅葉を通り越して一挙に冬到来を思わせる。今日の掲載種はあまり見栄えのしない写真であるが,なかなか見られない花なので取り上げた。

 キクタニギク C. seticuspe f. boreale と リュウノウギク C. makinoi の自然交雑種で,花の径は母種に比べてひとまわり小さい。過去にもナカガワノギク × シマカンギク(=ワジキギク),シオギク × ノジギクなどの自然交雑種を取り上げたが,母種の形態が様々な形で見られる。また,花が小形化するなど母種に比べて見劣りする傾向がある。

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ウスゲタマブキ [キクの仲間]

葉裏にクモ毛
 ウスゲタマブキは変種のタマブキ var. bulbiferus と分布を分ける,といわれている。一方で,埼玉県北西部では両種が分布,という報告もある。(1998年版 埼玉県植物誌)
 両種の違いである「葉裏のクモ毛の濃淡」を確認した。クモ毛は薄っすらと生えている(写真下)が,タマブキのような密生する状態ではなかった。
 ※ 写真は上から順に上,中,下
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セイタカトウヒレン [キクの仲間]

特徴のある茎
 トウヒレン属Saussurea は覚え切れないほど種の数が多い。さらにトウヒレンだけでなく,ヒゴタイ,アザミという名が語尾について紛らわしい。その中で本種は近縁のものがほとんどなく,私のような者でも同定できる。
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オクヤマコウモリ [キクの仲間]

葉柄に明瞭な翼
 真夏を過ぎるとコウモリソウの花を見かけるようになるが,写すことはほとんどなかった。トラキチランを探している時,翼のある葉柄のコウモリソウが気になって撮影した。変種名 alatus には`翼の’という意味がある。
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ミヤマタンポポ [キクの仲間]

高山性タンポポ
 一瞬,高山の砂礫地に侵入したセイヨウタンポポ,と思ってしまう。よく見ると多くの葉は舌状で切れ込みも少なく,総苞も黒っぽく低地ものとは違う。
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