SSブログ

クサボタン

本日は9月晦日
 本来の「晦日」は旧暦の30日を意味する。月齢でいえば新月の頃であるが,明日10月1日は満月,今年の十五夜(旧暦8月15日)となる。
 しばらく過去の写真を取り上げていたが,久しぶりに最新の写真を掲載することができる。kusabotan.jpgkusabotan2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ミズネコノオ

再び2015年宮崎県の花巡り
 あまり良い写真ではないが,産地は限られるので掲載することにした。埼玉県では絶滅種とされて,都府県の多くで絶滅が危惧されている。ヒメノボタンが自生する湿原に隣接する溜池畔で撮影した。
mizunekonoo.jpgmizunekonoo2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ヒメノボタン

再び2015年宮崎県の花巡り
 日当たりの良い低湿地は土地開発などで減少の一途である。こうした環境に生育するヒメノボタンは絶滅の危機に瀕している。宮崎県には規模は小さいが,地域ボランティアなどにより,いくつかの湿原が保存されている。写真はそれぞれ別の湿源で写した。写真下を写した湿原には前日(2015.9.17)も訪れたが,本降りの雨でとても撮影できるような状況ではなかった。多くの花が見られたので,翌日キバナノツキヌキホトトギスを観察後に再訪した。ところがたった1日で様相は一変,前日の雨で花はすっかり落ちてしまった。himenobotan.jpghimenobotan2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

トラノオスズカケ

再び2015年宮崎県の花巡り
 本種を含めて,タニワタリノキツユクサシュスランスジヒトツバホウビシダコンテリクラマゴケ,は全て同じ渓谷で撮影した。森林鉄道跡の遊歩道なのであまり期待していなかった。ところが1日かけても観察しきれないほど,貴重な植物を観察することができた。距離が近ければ季節を替えて何度でも訪れたい渓谷である。
 花の時期としては終盤で,花冠をつけている個体は少なかった。鈴懸とは山伏が着る上下の衣服のことで,花序の様子を虎の尾に見立たと思われる。クロンキストやエングラー分類体系ではゴマノハグサ科として分類されている。

toranoosuzukake.jpgtoranoosuzukake2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

コンテリクラマゴケ [シダの仲間]

再び2015年宮崎県の花巡り
 「シダにも帰化したものがある」,このことを知る契機となった植物である。人里から3㎞以上も離れた渓谷の奥地で撮影した。この間,人家は皆無。秘境に忽然と生えていることに興味をもった。勝手な推測であるが,林業が盛んな時代に関係者が栽培用として持ち込んだものではないか。
 面影は全くないが,ここには森林鉄道があったという。わが埼玉県の奥秩父にも1950年頃まで森林鉄道が数ルートあった。多くの人々が入山して林業などに携わっていた時代である。

konterikuramagoke.jpgkonterikuramagoke2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ホウビシダ [シダの仲間]

再び2015年宮崎県の花巡り
 過去にフィルムカメラで何度も写したことがある。いずれも水が滴る陰湿な岩壁に群生していることから,写真は暗くて独特な照りで納得のいかないものばかりだった。後処理がより可能なデジタルカメラでは少し見やすい画像にすることができる。ちなみに,この写真のシャッタースピードは1/5秒。
houbishida.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

スジヒトツバ [シダの仲間]

再び2015年宮崎県の花巡り
 1年前に「2015年宮崎県の花巡り」を4回シリーズで取り上げた。キバナノツキヌキホトトギスが主たる目的であったが,他にも貴重な植物を見ることができた。この時の写真数百枚を少しずつ整理し,新たに同定できたものがある。再度見られないものもあるので,5年前の写真を取り上げたい。

 一目で記憶に残るシダである。写っている葉はほぼ栄養葉で,胞子をつける葉(胞子葉)は幅の狭いものになる。スジヒトツバ科として分類する考え方もある。

sujihitotsuba.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

サジオモダカ

自生地は衰退
 ヘラオモダカによく似ているが,葉身が楕円形で,基部は円く,葉柄との境が明瞭である。ちょうど5年前に撮影地したが,これ以降衰退し,現在ではほとんど見られなくなった。写真上の背景にアサザの黄花も見られるが,こちらも2018年以降急速に減少している。
sajiomodaka.jpgsajiomodaka2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ヤマジノホトトギス

彼岸の入り
 秩父唯一の単独峰を久しぶりに訪れた。シカの食害が少ない山なので,秋の花に期待して中腹の杣道をのんびり歩いた。この山には図鑑の記述どおりのヤマジノホトトギス(写真上)が多いが,じっくり観察すると花被片の斑点には色々なもの(写真中)もあった。
 そこで,4年前のホトトギス属Tricyrtis (写真下)を思い出した。花被片にある紫斑点が大きく,白い花被片を埋め尽くしたもので未同定になっていた。「花被片の斑点の濃さには変異があり,白花もある」ことを知り,今回ヤマジノホトトギスとして掲載した。この写真下の撮影地は,荒川を挟んで対岸に位置する低山にある。

 ※写真は上から上・中・下
yamajinohototogisu.jpgyamajinohototogisu2.jpgyamajinohototogisu3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

トキワシダ [シダの仲間]

岩壁に群生
 マイフィールドの花巡りでは見頃を迎えた良い被写体に出会えない。そのため,シカの食害を受けることが少ないシダ植物が写す対象になりやすい。シダ植物にも胞子が成熟する時期があるので,正確な同定をするためには観察時期は重要となる。胞子は,すでにとび出した後であるが葉の様子などで同定した。トキワシダの群生する岩壁(写真上)にはシシランも点在している。
 ※ 写真は上から上・中・下
tokiwashida.jpgtokiwashida2.jpgtokiwashida3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

フジシダ [シダの仲間]

美しいシダの復活
 単羽状で長さ30㎝に達する細長いシダ,群生することもあるが,自生地は少ない。オオフジシダシシランと同じ渓谷にあるが,昨年は大雨による土石流を被りあまり良い状態ではなかった。
 ※写真は上からA~D
fujishida.jpgfujishida2.jpgfujishida4.jpgfujishida3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

オヤマボクチ [キクの仲間]

ゴボウに似た葉
 15年ほど前になるだろうか,古老手作りの草大福をいただいたことがある。美味しさだけでなく,食感がヨモギの草餅と違う。尋ねると,すぐさま「山ゴンボで作ったんだよ」と答えた。ヤマゴボウという中国由来の植物とは別物であることが容易に分かった。奥秩父では本種やモリアザミなどを総じてヤマゴンボと呼び,山菜として珍重してきた。観光地のお土産としてヤマゴボウ(山牛蒡)の味噌漬けが販売されているが,原材料には「モリアザミ」などと表示されている。本来のヤマゴボウの根には毒があり,色水遊びなどに用いられる別種のヨウシュヤマゴボウも全草にわたり有毒である。
 本種の根を味噌漬け,葉を蕎麦のつなぎや草餅に用いる地方がある。良い個体に出会うことかできないので,7年前の写真を掲載した。和名の語源ボクチ(火口)についてはハバヤマボクチを参照していただきたい。
oyamabokuchi.jpgoyamabokuchi2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

キタザワブシ

トリカブト属を学ぶ
 以前この撮影地付近でホソバトリカブトを写したことがある。後から気づいたことであるが,ここではホソバトリカブトと本種が近接して自生していることを知った。花柄に生える毛によって両種の見分けがある程度可能となる。前出のアズマレイジンソウに比べ個体数はかなり多い。和名の由来は発見地の南アルプス・北沢峠に因む。kitazawabushi.jpgkitazawabushi2.jpgkitazawabushi3.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

アズマレイジンソウ

矮小化の個体
 この日は高茎草原に咲く花を探し歩いた。残念ながら目的の花は見つからず,ねらいをトリカブト属Aconitum に切り替えた。本来のアズマレイジンソウは草丈が50㎝を越えるが,ほとんどが20㎝程度のものばかり。近くのホソバトリカブトには明らかに食み跡が残っている。アズマレイジンソウの矮小化にはシカの食害が影響しているのかもしれない。多くの高茎草原では種の単純化が進み,イネ科の植物が異様に目立つ。
azumareijinsou.jpgazumareijinsou2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

ヘラオモダカ

3個ずつ枝を輪生
 3個ずつ枝を輪生する様子に惹かれて何度も写してきたが,相変わらず不明瞭な写真しか撮れない。単性花をつけるオモダカ属Sagittaria とは別の仲間で,サジオモダカ属Alisma に属する。同属のトウゴクヘラオモダカは最下段の枝が2であること,サジオモダカは葉の形が異なることで区別するようだ。
heraomodaka.jpgheraomodaka2.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

イヌガンソク [シダの仲間]

葉は二形
 シダ植物では葉の裏面に胞子嚢を着けるものが一般的であるが,胞子嚢をつける葉(胞子葉)とつけない葉(栄養葉)がはっきり分化しているものもある。この場合,葉は二形であるという。本種は二形の葉をもつシダで,短い4本の胞子葉が栄養葉の付け根から出はじめている。イワデンダ科コウヤワラビ属Onoclea に分類する考え方もある。
inugansoku.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

アケボノソウ [リンドウの仲間]

猛暑和らぐ
 気がつけば9月。昨日1日は久しぶりにエアコンも扇風機も使わずに居られた。
 長い梅雨から一転,8月の平均気温は東日本で平年より2.2℃高かったことが気象庁のまとめで分かった。1946年以来,最も暑い8月になるようだ。どこまでこの状態が続くのだろうか。我が家の庭ではミノムシが異常発生している。
akebonosou3.jpgakebonosou4.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0) 

シラヒゲソウ

髭状の5花弁に黄色の腺体
 ウメバチソウ属Parnassia の花は5数性といわれている。雄蕊は10個あるが,そのうち花弁と対になる5個は仮雄蕊と呼ばれる。シラヒゲソウの仮雄蕊は3深裂し,各先端には小球状の黄色の腺体(写真下)がある。クロンキストやエングラー分類体系ではユキノシタ科に位置づけられている。shirahigesou.jpgshirahigesou2.jpgshirahigesou3_1.jpg

続きを読む


nice!(0)  コメント(0)