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モミジガサ [キクの仲間]

一級品の山菜
 葉が開ききらない若葉の頃が旬といわれる。美味しい山菜として珍重されるが,トリカブトの若葉と見違えて誤食する事案があるので注意が必要だ。
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コウリンカ [キクの仲間]

生育地は適湿の草原
 反り返って咲く長い舌状花が一見萎れたように見える。今年は数箇所で見かけた。環境省では絶滅危惧Ⅱ類(UV),埼玉県では絶滅危惧ⅠA類(CR)指定されているのが意外である。食害が減少理由とされているが,個人的には茅場や草原などの生育地減少が大きいと感じている。
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カリガネソウ

バネのような花柄
 1mを超える草丈,分枝した上部に花序があることから撮影には無風が必須条件だ。絶好の気象条件に喜び勇んでカメラを構えると吸蜜に訪れるハナバチで揺れ続ける。邪魔な存在が人間であると考え直し,吸蜜行動をしばらく観察した。
 ハナバチが下の大きな裂片に止まると,その重みで花柄がバネのように下に曲がる。ハナバチが離れると瞬く間に元に戻る。わずか1秒前後で受粉が行われるようだ。撮影中は集中していて感じなかったが,写し終えると強い臭気が気になった。

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マルバハギ

厳しい残暑続く
 夜には虫の音を耳にするようになったが,昼の暑さに秋の気配は感じられない。涼しさを求めて標高を上げると秋の花を見て少し安心した。
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ママコナ

1年草の半寄生植物
 ミヤマママコナタカネママコナに比べれると普通に見られる植物だった。半日陰の林道脇の刈り込んだ草地などでよく見られたが,近年では樹木が茂り10年前のような群生地(写真CD)はほぼ消えた。埼玉県カテゴリーでは準絶滅危惧(NT)となった。
 ※ 写真は上から順にA~D
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ホンゴウソウ

極細の地上茎
 幸運なことに奇妙な花を2度見ることができた。最初は植林下,近くにはヒナノシャクジョウも生えていた。この個体(F)では雄花を判別できなかった。次はやや荒れたコナラ二次林下,ここではヒナノシャクジョウは見られなかった数個体がまとまっていて,上部に黒っぽい雄花,その下部に球状の雌花があること確認した。

 ●全体の様子(A,F) ●側方からの花序(B~D) ●上方からの花序(E)
 ※ 写真は上から順にA~F
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オオナンバンギセル [寄生植物]

ナンバンギセルと比較する
 一般道沿いのススキ草原を歩きはじめて間もなく見つかった。ナンバンギセルの黄褐色の萼や花柄には紫色を帯びた条が入るが,本種にはそうした条はなく白っぽい。今年は開花が早まり痛んだものが多かった。
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シロバナイナモリソウ

盛夏に咲く
 全体に小さく初夏に咲くイナモリソウに比べるとかなり地味な存在といえる。長い雄しべが特徴的で,和名からは白花品種と思われるが全く別の種である。
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ヒナノシャクジョウ

摩訶不思議な花
 この仲間の花を見るのはルリシャクジョウ以来,約40年ぶりとなる。極小の本種を一度見て慣れてくると,地表の白い個体に気づけるようになった。筒状の先端が茶色のものは花後,先端がまだ白いものは蕾。花は一日花で,通常は1個体1つずつ咲くといわれている。花のつくり(写真C)は,3つの外花被片(萼片),3つの内花被片(花弁),外花被片間に3つの雄蕊,筒状中心部の底から出て先が3裂している部分が雌蕊と思われる。陽の当たるようなところにも生えていたのは意外だ。
 ※ 写真は上から順にA~C
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カワミドリ

姿勢の悪いカワミドリ
 天候が安定していたのこの日,あえて狭隘で険しい道路をのんびりと帰ってきた。梅雨明け発表前にもかかわらずカワミドリが早くも咲いていた。どの個体も倒れていたので以前写したもの(写真D)を加えた。
 ※ 写真は上から順にA~D
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イタチササゲ

黄褐色の花に気づく
 ほとんど通行のない峠道で気づき少し引き返した。道路沿いの日当たりの良い草地は素通りすることが常だったが,この日ばかりは違った。日頃から先入観を捨てて観察しなければならないと思う。
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エゾカワラナデシコ

苞は2対
 掲載直前に苞の部分をトリミング(写真上)したところ,苞が2対あることに気づいた。カワラナデシコの花の苞は3-4対であることから基本変種エゾカワラナデシコに慌てて変えた。
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テガタチドリ [ランの仲間]

掌状に肥厚する根
 上信越地方の日当たりの良い草地(2000m前後)で見ることができる。奥秩父でも亜高山帯の草原に生育していたと記憶していたが,現在の県カテゴリーでは絶滅となっている。
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キバナノヤマオダマキ

淡黄色の花
 一般的には距の色や距の先端の形で細かく分類されている。花全体が淡黄色であることから「キバナ」(写真AB)とした。過去に写したヤマオダマキ(写真C)を比較のために添付した。
 ※ 写真は上から順にA~C
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シロバナハクサンフウロ

純白の1個体
 今や珍しくなった食害のない草原に立ち寄ると,天文学的な数のハクサンフウロが一面(写真C)に広がっていた。しばらく歩くと白花品種(写真A)を見つけた。数個体がまとまって咲いていないかと期待したが結局この1個体のみ。色を帯びることなく,とびっきり白い花だった。出現する確率は果てしなく低い。
 ※ 写真は上から順にA~C
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シロテンマ [ランの仲間]

オニノヤガラの変種
 母種 G. elata 比べて大型のものは少なく,大きいもので高さ50㎝あまり,他は30㎝前後であった。母種に比べて花期は遅く,より湿った土壌に生えていた。
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カワラマツバ

本来の葉は2枚
 本来の葉は対生する2枚で,残りの6-8枚は托葉といわれている。日当たりの良いやや乾いた草地に生えることが多いが,植生遷移により乾燥化する湿地で観察した。湿地の現状維持には手間の掛かる作業が必要となる。
 基本種キバナカワラマツバ(写真C)subsp. asiaticum の白花タイプで1品種扱い,下記の種の詳細は基本種の記載を引用した。
 ※ 写真は上から順にA~C
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ノハナショウブ

園芸品種ハナショウブの原種
 同じ仲間のアヤメやカキツバタに比べ花期が遅い。次々に花を咲かせるのではなく,1花の寿命は数日間で群落全体では1週間程度とみられる。ハナショウブの学名が I. ensata var. ensata と表記されていることから原種の方が変種扱いとなっている。
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ミズチドリ [ランの仲間]

別名は麝香千鳥
 群生する個体の多くが花期終盤,相性が悪いのか見頃の予想がいつも外れる。痛みの少ない唯一の個体(写真AB)をようやく見つけ,クローズアップで撮ることができた。
 ※ 写真は上から順にA~C
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ヤクシマヒメアリドオシラン [ランの仲間]

自生地は多湿な渓谷
 2021-08-10に続き,2度目の掲載となる。開花したばかりのたくさん美しい花をたくさん見ることができた。個体数は想像以上に多く,未開花のものを踏みつけないように注意しながら林内を移動した。
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