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カリガネソウ

バネのような花柄
 1mを超える草丈,分枝した上部に花序があることから撮影には無風が必須条件だ。絶好の気象条件に喜び勇んでカメラを構えると吸蜜に訪れるハナバチで揺れ続ける。邪魔な存在が人間であると考え直し,吸蜜行動をしばらく観察した。
 ハナバチが下の大きな裂片に止まると,その重みで花柄がバネのように下に曲がる。ハナバチが離れると瞬く間に元に戻る。わずか1秒前後で受粉が行われるようだ。撮影中は集中していて感じなかったが,写し終えると強い臭気が気になった。

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カリガネソウ(シソ科)Tripora divaricata 雁金草 別名 ホカケソウ
 北海道~九州に分布,山地の林縁などに生える多年草。茎は4角で,上部で枝分かれし,高さ1mほどになる。
 葉は対生し,広卵形で,葉柄があり,縁には鋸歯があり,長さ8-13㎝,幅4-8㎝。萼は鐘形で長さ2-3㎜,果時には5-6㎜となる。
 花期は8-9月。腋生の集散花序に疎らに花を着ける。花冠は青紫色,長さ8-10㎜の花筒があり,先は5裂し,下側の1個は特に大きくて反曲する。雄蕊(4個で2強)は下向きに湾曲して,長さ3-3.5㎝,花柱とともに花外に長く突き出る。
 クロンキスト及びエングラー分類体系ではクマツヅラ科に分類される。(2023.8.21)


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