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ルリシャクジョウ [デジタル化]

過去の屋久島3
 屋久島でたった1度出会った花がある。亜熱帯に分布する菌従属栄養植物で,とても花と思えない不思議な植物だ。大きな滝が見えるとても蒸し暑い森で出会ったが,当時はそれほど貴重な植物とは感じていなかった。
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ルリシャクジョウ(ヒナノシャクジョウ科)Burmannia itoana
 屋久島・奄美大島・琉球(沖縄島・石垣島・西表島),台湾・中国南部と南西部(海南・広州・広西・雲南省)に分布,全草が紫色を帯びる菌従属栄養の多年草。やや薄暗い亜熱帯の常緑樹林下にはえる。茎の高さは6-12㎝,根茎は短小でひげ根を生ずる。花期は8-12月,花はふつう茎頂に1個(まれに2個)つき,長さ6-12㎜,花筒に3個の広い縦翼があり,外花被の先端裂片は微小。葯隔の先がかさ状に広がることで区別する。1913年に牧野富太郎氏によって沖縄島と石垣島から記載された。 (1984.8.10)

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千尋の滝(せんぴろのたき)
 屋久島は周囲130㎞で円形に近い五角形の島,中央部(最高峰・宮之浦岳1,936m)から放射状に伸びる河川は約140,いずれも中流域がなく上流域からいきなり河口域に達する。この滝は,モッチョム岳(944m)の裾に広がる巨大な花崗岩の岩盤を鯛ノ川(たいのこ)が刻んで,壮大なV字谷の景観をつくりだしたもので,落差は約60mという。千人が手を結んだくらい大きいことに名の由来があるという。この滝から河口まで約1.5㎞,この下流2箇所にも滝がある。
 当時は,写真左側の樹林帯に杣道があり,この滝に近づくことができた。滝上には大きな「プール」があり,数人で泳いだことがある。節理面の崩落でこの杣道は今はないという。 (1984.8.10)

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