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ミズチドリ [ランの仲間]

別名は麝香千鳥
 群生する個体の多くが花期終盤,相性が悪いのか見頃の予想がいつも外れる。痛みの少ない唯一の個体(写真AB)をようやく見つけ,クローズアップで撮ることができた。
 ※ 写真は上から順にA~C
mizuchidori.jpgmizuchidori2.jpgmizuchidori3.jpg
ミズチドリ(ラン科)Platanthera hologlottis 水千鳥 別名 ジャコウチドリ
 北海道~九州に分布,暖温帯~亜寒帯の明るい湿地や林縁に生える多年草。開花期の高さ50-90㎝。根は多肉だが膨らまず,水平に広がる。根の途中から不定芽が出て殖えるのはトンボソウなどと共通する特徴。
 葉は線状披針形で,基部は鞘状になって茎を抱き,長さ10-20㎝,幅1-2㎝,茎の下半分に疎らに4-6枚着け,その上に数枚の鱗片葉を着ける。
 花期は6-8月。花序あたり30-60個の白花を茎の先に穂状に着ける。花は下方から開花し,花の径8-10㎜。背萼片は楕円形で,長さ4.5-5.5㎜,側花弁とともに兜状にまとまる。側萼片は狭長楕円形で,長さ5-5.5㎜,横に広がる。唇弁は舌状で倒披針形。距は長さ9-12㎜,下垂する。
 ヤガ科のキクキンウワバのほか,セセリチョウ科,シロチョウ科が送粉者として記録されている。日本産ツレサギソウ属の中では1番大型となる。和名は水場に生えること,別名は花の香りが良いこと,に因る。(2023.7.15)


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