カントウヨメナ [キクの仲間]
身近な野菊の同定は難しい
埼玉県から刊行物に「亜高山帯を除いた埼玉県内の低地~山地に分布」という表記ある。このことから秩父地方も含めてカントウヨメナの分布に興味があった。気づかないのかもしれないが盆地内で見つけられたのはユウガギクだけである。掲載したものは平野部の田の畦で撮影した。葉や花には変異があるので明確な違いである痩果の腺毛(写真E)で最終的に同定した。
埼玉県から刊行物に「亜高山帯を除いた埼玉県内の低地~山地に分布」という表記ある。このことから秩父地方も含めてカントウヨメナの分布に興味があった。気づかないのかもしれないが盆地内で見つけられたのはユウガギクだけである。掲載したものは平野部の田の畦で撮影した。葉や花には変異があるので明確な違いである痩果の腺毛(写真E)で最終的に同定した。
ヨメナの仲間は人里の野菊として馴染み深いが,個人的には同定しづらい。以前の図鑑では冠毛の短いヨメナ属Kalimeris として分類されていたが,近年ではシオン属Aster の一部として分類されている。また別の埼玉県内刊行物に「県内にもヨメナが分布」という記載があるが,本来の分布は本州(中部地方以西)・四国・九州であることからこの記載についても疑問が残る。
※ 写真は上から順にA~F
※ 写真は上から順にA~F
アケボノシュスラン [ランの仲間]
タイアザミ [キクの仲間]
センブリ [リンドウの仲間]
3度目の登場
2016-10-25,2019-11-13に続く掲載となる。未掲載の植物を話題としたいが,花が少なくなる時期なのでやむを得ない。
前2回の自生地では草刈りが行われるが,今回の自生地には人の手があまり入らない。そのため本来の草丈の株が数多く見られる。昨年には出現しなかった場所に約30株が見頃を迎えていた。開花は例年よりも早い。
2016-10-25,2019-11-13に続く掲載となる。未掲載の植物を話題としたいが,花が少なくなる時期なのでやむを得ない。
前2回の自生地では草刈りが行われるが,今回の自生地には人の手があまり入らない。そのため本来の草丈の株が数多く見られる。昨年には出現しなかった場所に約30株が見頃を迎えていた。開花は例年よりも早い。
ホソバノツルリンドウ [リンドウの仲間]
チチブリンドウと共生
毎年訪れるチチブリンドウの自生地でホソバノツルリンドウを確認したのは今回が初めてである。写真Cは両種にピントを合わせるため真上からのアングルとした。
両種が共生することは知っていたが,実際に見たことはなかった。自生地は平坦で巻き付く植物も生えていないので,迷うように地表を匍匐していた。チチブリンドウは好石灰岩植物といわれるがホソバノツルリンドウは酸性土壌にも生育する。ちなみに前回の2017-10-02は有名な火山で撮影した。
※ 写真は上から順にA~C
毎年訪れるチチブリンドウの自生地でホソバノツルリンドウを確認したのは今回が初めてである。写真Cは両種にピントを合わせるため真上からのアングルとした。
両種が共生することは知っていたが,実際に見たことはなかった。自生地は平坦で巻き付く植物も生えていないので,迷うように地表を匍匐していた。チチブリンドウは好石灰岩植物といわれるがホソバノツルリンドウは酸性土壌にも生育する。ちなみに前回の2017-10-02は有名な火山で撮影した。
※ 写真は上から順にA~C
チチブリンドウ [リンドウの仲間]
開かない御ちょぼ口
前回の2017-09-29とは別の自生地で撮影した。ここは本種の初産地(1952年)といわれる十文字峠とはかなり異なると思われる。容易に行くことができるので9月から10月に4回訪れた。勿論,開花条件を満たすような天候や日時を選んだが,最も開いた状態が写真下であった。生育期間が短い1年草や越年草などは確実性の高い自家交配で種を残すのであろうか,謎である。
前回の2017-09-29とは別の自生地で撮影した。ここは本種の初産地(1952年)といわれる十文字峠とはかなり異なると思われる。容易に行くことができるので9月から10月に4回訪れた。勿論,開花条件を満たすような天候や日時を選んだが,最も開いた状態が写真下であった。生育期間が短い1年草や越年草などは確実性の高い自家交配で種を残すのであろうか,謎である。
オクトリカブト
スギナモ
ヒツジグサ
半世紀ぶりの尾瀬ヶ原は観光
開花時刻は未の刻とは限らない。昼間に開き夜は閉じる。これを数日繰り返し寿命を終えると思われる。埼玉県では野生絶滅となっているが、環境省のカテゴリーでは無指定である。栽培種が多く,野生自生種はかなり少ないようだ。
今回は尾瀬ヶ原を見たことがない妻のリクエストで訪れた。快晴,無風,花はなく草紅葉は見頃でまさに観光,三脚は持たずスナップ写真に徹した。
山の天気は激変しやすく,この数日後至仏山(写真C)の山頂部は冠雪した。花期はとうに過ぎているので別の地で写した未公開の過去写真(写真DE)を取り上げた。この時は三脚を立てて無風状態を待って撮影した。
※ 写真は上から順にA~E
開花時刻は未の刻とは限らない。昼間に開き夜は閉じる。これを数日繰り返し寿命を終えると思われる。埼玉県では野生絶滅となっているが、環境省のカテゴリーでは無指定である。栽培種が多く,野生自生種はかなり少ないようだ。
今回は尾瀬ヶ原を見たことがない妻のリクエストで訪れた。快晴,無風,花はなく草紅葉は見頃でまさに観光,三脚は持たずスナップ写真に徹した。
山の天気は激変しやすく,この数日後至仏山(写真C)の山頂部は冠雪した。花期はとうに過ぎているので別の地で写した未公開の過去写真(写真DE)を取り上げた。この時は三脚を立てて無風状態を待って撮影した。
※ 写真は上から順にA~E
ヒメノキシノブ [シダの仲間]
ミズオオバコ
トチカガミ
アケボノソウ [リンドウの仲間]
本種は雄性先熟
2017-09-03,2020-09-02に続き,3回目の掲載となる。過去2回は湿原だったが今回は休耕田で写した。個体数は驚くほど多く撮影に迷う。見頃には少し早かったが,雄性期の尖った柱頭と雌性期の膨らんだ柱頭の両方が観察できた。
2017-09-03,2020-09-02に続き,3回目の掲載となる。過去2回は湿原だったが今回は休耕田で写した。個体数は驚くほど多く撮影に迷う。見頃には少し早かったが,雄性期の尖った柱頭と雌性期の膨らんだ柱頭の両方が観察できた。
シドキヤマアザミ [キクの仲間]
水路沿いのアザミ
アザミの仲間については地方変種や種間雑種もあり,数多くの種が報告されて素人には難しいところがある。詳しい方からの指導を生かして,少しずつ分かる種を増やしていきたい。種の詳細については国立科学博物館植物研究部日本のアザミを参照させていただいた。
アザミの仲間については地方変種や種間雑種もあり,数多くの種が報告されて素人には難しいところがある。詳しい方からの指導を生かして,少しずつ分かる種を増やしていきたい。種の詳細については国立科学博物館植物研究部日本のアザミを参照させていただいた。
ヤチアザミ [キクの仲間]
湿地性のアザミ
のどかな風景が広がる休耕田を今年も訪れた。自宅近くにある谷津の休耕田は耕作放棄で藪になっているが,ここでは様々な湿生植物が観察できる。ここの主役は地中に匍匐茎を伸ばして大群落を形成するアザミだ。本種についても国立科学博物館植物研究部日本のアザミを参照させていただいた。
のどかな風景が広がる休耕田を今年も訪れた。自宅近くにある谷津の休耕田は耕作放棄で藪になっているが,ここでは様々な湿生植物が観察できる。ここの主役は地中に匍匐茎を伸ばして大群落を形成するアザミだ。本種についても国立科学博物館植物研究部日本のアザミを参照させていただいた。
キジノオシダ [シダの仲間]
ヤマソテツ [シダの仲間]
クラガリシダ [シダの仲間]
ハマベノギク [キクの仲間]
ドロノキ
ハイイヌガヤ
ハクサンカメバヒキオコシ
サワアザミ [キクの仲間]
初見の大型アザミ
沢沿いで人の背丈を越える大型のアザミに気づいた。大きく羽裂した葉,中部以上でよく分枝するがあまり伸びない枝,下向きの頭花と頭花下部の苞葉などが印象的だった。同定には国立科学博物館植物研究部日本のアザミが決め手となった。
沢沿いで人の背丈を越える大型のアザミに気づいた。大きく羽裂した葉,中部以上でよく分枝するがあまり伸びない枝,下向きの頭花と頭花下部の苞葉などが印象的だった。同定には国立科学博物館植物研究部日本のアザミが決め手となった。
タイミンガサ [キクの仲間]
まさに大明傘
花の少ないアキギリに少しガッカリしたが,近くの特別保護区にはトチノキ,サワグルミ,カツラなどの巨木がそびえる見事な森が広がっていた。シカの食害のない林床は多様な植物相で被われ,傘になるような大きな葉をつけたコウモリソウ属Parasenecio も点在していた。
花の少ないアキギリに少しガッカリしたが,近くの特別保護区にはトチノキ,サワグルミ,カツラなどの巨木がそびえる見事な森が広がっていた。シカの食害のない林床は多様な植物相で被われ,傘になるような大きな葉をつけたコウモリソウ属Parasenecio も点在していた。
アキギリ
ヤマトリカブト
猛毒植物の観察
トリカブトの仲間が少し分かってきたので,できるだけ撮影して調べるようにしている。本種については2022-10-21で取り上げているが,ツクバトリカブトも分布する地域だったので念のため撮影した。花柄には屈毛が生え,葉や葉柄には毛がないことを確認した。
トリカブトの仲間が少し分かってきたので,できるだけ撮影して調べるようにしている。本種については2022-10-21で取り上げているが,ツクバトリカブトも分布する地域だったので念のため撮影した。花柄には屈毛が生え,葉や葉柄には毛がないことを確認した。