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ハヤザキヒョウタンボク

上品な花を堪能
 まだ山眠る頃,他に先立って開花する。冬枯れの中でも目立ちにくい花はクローズアップするととても美しい。
 季節が早く進んだ昨年2023年,すでに葉が伸びて花の面影は全くなかった。今季は開花がより早い別の自生地を先に訪れた。記録的な暖冬から急激な寒の戻りで開花を心配したが,尾根沿いで独特な樹皮に咲く花を運良く発見。花づきの悪いものが多く黄ばんだ花も見かけた。最も大きな個体でなんとか撮影することができた。

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ハヤザキヒョウタンボク(スイカズラ科)Lonicera praeflorens var. japonica 早咲瓢箪木 別名 カイヒョウタンボク
 本州(宮城,群馬,埼玉,山梨,長野)の標高800-2200mに分布,山地にまれに見られ,石灰岩地にも生える落葉低木。高さ2mに達する。樹皮は灰褐色で縦に裂ける。枝はほぼ無毛で中空。
 葉は対生で,葉身は長さ3-6㎝,幅2-4㎝の卵形。先はごく短く尖り,基部は円形~広い楔形,両面に軟毛が密生し,表面に少し皺があり,葉柄は長さ2-5㎜で軟毛が多い。
 花期は3-4月。花は葉に先立って開き,径1-1.5㎝,下向きに2花ずつ着ける。花柄は短く,長さ1-5㎜,無毛,花の時は芽鱗に囲まれているが,果時には長さ5-22㎜に伸びる。
 苞は卵形~卵状披針形,長さ3-9㎜,幅2-4㎜,縁に短毛があり,小苞は不明。
 花は白色,ときに淡紫色を帯び,5深裂し花筒は短く,長さ4-5㎜,裂片は卵状長楕円形,長さ5-8㎜,幅2.5-3.5㎜,5個の雄蕊と花柱は花筒から長く超出する。液果は球形で径6-10㎜,2個並ぶが合着はしない。5-6月に紅熟する。
(2024.3.19)

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