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オニアザミ [キクの仲間]

未同定の植物から(その2)
 2つ目からはアザミ3種を掲載したい。小ぶりのフジアザミを思わせるが,多雪地の標高約1800mで6年前に撮影した。生育環境からフジアザミではないことは分かるが,早い花期と関東では見かけないので懸案のままとなっていた。
 別のアザミを検索中,このアザミのことが閃いた。相変わらず初心者の域を脱していないが,アザミを観察する機会が増えて図鑑をより読むようになった効果かもしれない。
oniazami.jpgoniazami2.jpg
オニアザミ(キク科)Cirsium nipponense 鬼薊 別名 オニノアザミ
 本州(秋田県~石川県,日本海側地域に偏る)に分布,山地~高山の草地に生える高さ50-150㎝の多年草。雌性両全性同株。茎は斜上し,太く,単純あるいは上部で1-4回分枝し,褐色で多細胞の縮れ毛が密生する。根生葉は花時にも生存する。根出葉の葉身は質が厚く,長さ35-65㎝,狭楕円形~披針形,羽状に深裂~中裂し,裂片は5-8対,鋭い棘がある。茎葉の葉身は基部が広く茎を抱き,長い棘がある。
 花期は6-10月。低山では6月に開花し,雌性株は花期が遅く,10月になっても花を見る。頭花は2-4個が茎頂に散房状に密集して着くかあるいは単生し,点頭して下向きに咲く。総苞は椀形~広鐘形,径20-30㎜,無毛あるいは薄くくも毛でおおわれる。総苞片は6列,圧着し,総苞外片は狭卵形で内片より少し短い。腺体は披針形でよく発達し,総苞は著しく粘る。花冠は長さ16-22㎜,狭筒部は広筒部よりも短く,両性小花の花冠は紅紫色,雌性小花の花冠は濃紅紫色。(2017.7.7)


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