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ナンブタカネアザミ [キクの仲間]

未同定の植物から(その3)
 アザミ属2つ目は東北地方の名山で9年前に撮影した。植物に詳しい先輩から教えていただいた。高山帯の風衝地に生えて花期には根生葉が残る。頭花は大型で上向きに咲いていた。
nanbutakaneazami.jpgnanbutakaneazami2.jpg
ナンブタカネアザミ(キク科)Cirsium nambuense 南部高嶺薊
 本州(鳥海山・栗駒山・月山・朝日連峰・飯豊山地・吾妻山)に分布,東北地方の高山の岩混じりの草地に生える高さ30-50㎝の多年草。雌雄同株。
 茎は直立あるいは斜上し,単純あるいは上部で1-3回分枝し,白色で多細胞の縮れ毛が密生する。根出葉は花時にも生存する。下部の茎葉の葉身は質が厚く鈍い光沢があり,長さ8-21㎝,幅7-12㎝,楕円形~卵形,羽状に深裂~中裂し,裂片は8-13対,長さ3-10㎜の鋭い棘がある。
 花期は8-9月。頭花はほとんど無柄,2-4個が茎頂に塊状に密集して着くかあるいは単生し,上向き~斜上~横向き,ときに下向きに咲く。総苞は鐘形,径18-23㎜,緑色~紫褐色,くも毛がある。総苞片は5-6列,斜上し,総苞外片は狭卵形で長さ10-16㎜,内片とほとんど等長かより短い。腺体は線形で内片にのみにあり,総苞は少し粘る。小花の花冠は長さ15-16㎜,狭筒部は広筒部よりも少し長く,紅紫色。(2014.8.2)


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