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セツブンソウ2019

渇水の水源地
 今季が暖冬傾向であったことはほぼ予報どおり。しかし,少し気になることがある。それは極端な少雨であることだ。寒の入り以降,関東地方では雨や雪になることもあったが,秩父地方ではちらつく程度で湿り気のない冬となった。秩父地方の道路は冬に凍結しやすいが,今年に限っては例外だ。各道路脇に凍結防止剤の袋が配置されているが,開封されないままで春を迎えた。時間をもてあましている日々なので気象庁HPのデーターから秩父地方の3箇月間(2018年12月~2019年2月)を調べ,降水及び降雪についてまとめてみた。
合計降水量(㎜) 降水日数(日) 合計積雪(㎝) 降雪日数(日)
12月
21
12 0 0
1月 14 9
1
1
2月 14 9 0 0
 降水を記録したのは,12月12日7㎜,これ以降は1月31日14㎜,2月28日14㎜の2日だけで,平年の50%にも達しない。荒川は上流に4つのダムを有することから瀬切れにはならないが,川底の岩盤が見えはじめている。この数日で50㎜ほど降ったが,川の水量は平水にほど遠い。某民放1局が「秩父地方は雨量ゼロ」(2月下旬)と報じていたが,他局は無関心のようである。多くの人が暮らす首都圏の水源は命の源でもある。

 雪や雨が極端に少ない冬にもかかわらず,セツブンソウは律儀に開花してくれた。春を思わせる2月下旬の陽気で一気に見頃を迎えた。有名な自生地では管理が行き届いているが,訪れる人も多く余計な配慮をしなければならない。人の居ない静かな場所でじっくり味わいたい花である。今年も健康で花巡りが始められたことに感謝したい。
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セツブンソウ(キンポウゲ科)Eranthis pinnatifida 節分草
 種の詳細については,セツブンソウ2017セツブンソウ2018を参照していただきたい。
※写真は上から1~4
 写真1・2は数年前に見つけた群生地で,人の手があまり入らない。そのため当たりはずれの年がある。特にイノシシの影響は大である。昨年は花をほとんどつけなかったが,亥年の今年は見事に復活した・・・・・。このような状態が本来の自生地の姿であろう。
 写真3・4は30年以上前から訪れている自生地だが,近年は他県ナンバーの車が目立つようになった。踏みつけによる影響で群落の規模は年々縮小している。(写真1・2:2019.3.5 写真3・4:2019.2.27)

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