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ヤマソテツ [シダの仲間]

キジノオシダ属2種(その1)
 この仲間は単羽状複葉,2形性の葉,などで形態的によく似ている。栄養葉と遅れて出る胞子葉が揃っていたので撮影した。胞子葉は茶色に変色し,すでに胞子放出後である。本種は温帯域の湿った林床に生育し,多雪地のブナ林で群生していたのを思い出す。
yamasotetsu.jpgyamasotetsu2.jpg
ヤマソテツ(キジノオシダ科)Plagiogyria matsumurana 山蘇鉄
 北海道から四国(香川県を除く)までの温帯域(太平洋側には少ない)と九州(屋久島の高所のみ)に分布,深山の山林中や斜面にしばしば群生する夏緑性のシダ。
 根茎は太くて短く斜上し,頂部に葉を叢生する。葉は単羽状で2形をなし,栄養葉は株の外側に生じ,頂羽片は明瞭でない。胞子葉はかなり遅れて株の中心に少数枚が直立して出る。羽片は下方では狭まる。羽片の辺縁は重鋸歯縁で先端ほど明瞭になる。
 染色体はn=65,2n=130の2倍体で有性生殖である。(2023.9.13)


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