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ミヤマコゴメグサ

地域による変種多し
 日本の野生植物(1982,平凡社)には本変種について次のような記載がある。
 種類としては本州・四国・九州に広く分布し,地域ごとに少しずつ形が異なり,大きく2群に分けられる。中部地方北部から東北地方に分布する1群subsp. insignis は全体がやや繊細で,分枝した枝は細い。中部地方南部から四国・九州にかけて分布する1群subsp. iinumae は全体がやや壮大で,茎はよく分枝し,枝は太い傾向がある。しかし,両群の間には中間形があって,はっきりした区別は難しい
 狭義のミヤマコゴメグサの他にsubsp. insignis として次のような変種がある。(以下略)

 現在では,“subsp. insignis 群”は本変種を含めて各地域ごとに8変種に分けられているようだが,素人には区別は難しい。
 撮影地周辺は本変種の主な産地といわれている。

miyamakogomegusa.jpgmiyamakogomegusa2.jpg
ミヤマコゴメグサ(ハマウツボ科)Euphrasia insignis subsp. insignis var. insgnis 深山小米草
 本州(東北地方中部~中部地方の日本海側)に分布,亜高山帯~高山帯の乾いた草地に生える1年草。
 茎は直立して単一または疎らに分枝し,高さ6-20㎝,曲がった白毛が生える。
 葉は下部では小さく中部が最も大きく,倒卵形またはへら状で先は鈍く,基部は急に狭まって楔形となりほとんど柄がなく,両面ともに無毛,長さ5-10㎜,幅4-6㎜,上半分に鈍鋸歯が少数ある。
 花期は7-8月。上部の葉腋ごとに1花を着ける。苞は葉状で小さい。萼片は広鐘形で毛がほとんどなく,長さ4㎜,幅2.5㎜,半ばまで4裂し,裂片は広披針形または3角状披針形で尖る。
 花冠は白色で紫色の条があり,下唇の内部に黄斑がある。花は大きく上唇の先までの長さ8-9㎜,下唇は大きくて幅が広く,上唇のほぼ2倍の長さがある。
 クロンキスト及びエングラー分類体系ではゴマノハグサ科として分類される。(2022.8.9)



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