SSブログ

ミスミソウ [ミスミソウの仲間]

ミスミソウ属の撮り比べ
 これまでオオミスミソウ2016-12-08スハマソウ2017-03-06を取りあげた。隣接県のミスミソウの自生地で形態上の違いや生育地の環境に注目して観察することができた。今年はじめて県境の長いトンネルを通過したが凍結場所もなく、道路は無雪期と変わりなかった。
misumisou.jpgmisumisou2.jpg

ミスミソウ(キンポウゲ科)Hepatica nobilis var. japonica f. japonica 三角草
 本州(中部地方以西)、九州に分布、落葉樹林内に生える常緑多年草。葉は3浅裂し、葉先がとがる形から三角草という。
花の径は1-1.5㎝。花弁状の萼片は図鑑では6-10枚とあるが、写真上の個体には10枚以上もある。萼片の変異が多いことが本種の特徴のようである。萼片の色は白色が多く、淡紅色を帯びたものもある。
 自生地は程良く日光が当たる北向き斜面で、水はけの良い適度に湿り気のある土壌である。雪の少ない冬期に乾燥する地域の南向き斜面は、植物には厳しい環境なのかもしれない。種は異なるが、カタクリは雪の少ない関東地方では北向き斜面、一方多雪地方では南向き斜面でも群落を形成する。土壌中の水分は植物の生育に大きな影響を与える。
 写真上の林床斜面は緩やかで落ち葉が厚く積もる。一方、写真下は急斜面にあるため落ち葉は積もらない。そのおかげで、名の由来となる葉の形をとらえることができた。(2017.3.10)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0