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タムシバ

白映える
 この日,数箇所でタムシバを撮った。帰宅して画像整理中,一部にコブシと思われるものがあり,同定に迷うことになる。花の直下に葉があるものはコブシ,ないものはタムシバ。意識せず漠然と写すと同定の段階で苦しむことになる。
 日本海側に多く見られ,太平洋側にも分布する。いろいろなところで観察してきたが,ここでの花期は遅い。日当たりの悪い地形が影響しているのだろう。
tamushiba1.jpgtamushiba2.jpg
タムシバ(モクレン科)Magnolia salicifolia 田虫葉
 本州・四国・九州の温帯~暖帯上部に分布,山地ときに低地にも生える落葉高木。一般にコブシの樹高よりは低いが,ときには高さ10mを越える。葉は互生し,披針形~卵状披針形,長さ6-12㎝,幅2-5㎝,全縁。先端は尖り,基部は楔形,葉質は薄い。裏面は白色を帯び,若い時には少し毛がある。葉を揉んだ時の香りはコブシよりも強い。また,噛むと甘みがある。花期は4-6月。花は葉の展開に先立って開き,径約10㎝,花には芳香がある。外側の花被片3個は小さくて萼状,内側の6個は4.5-6.5㎝で花弁状。雄蕊及び雌蕊も多数。花後,花床は伸長し長さ7-8㎝,袋果(集合果)になる。(2021.6.9)

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