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コアニチドリ [ランの仲間]

昔の記憶を辿って
 20年近く前になるだろうか,この渓谷周辺に訪れたことがある。その頃も水の滴る岩壁にランがあると感じていた。当時はカメラではなく釣竿を片手に渓流を遡行し,もっぱら魚影を追いかけていた。当時とあまり変わらない渓流沿いに,目的の花をすんなり見つけることができた。
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コアニチドリ(ラン科)Hemipilia kinoshitae 小阿仁千鳥
 北海道・本州(中部地方以北)に分布,多雪地の湿原や湿った岩場に生える。茎は狭長楕円形に肥厚した根より出て,高さ10-20㎝。茎の中央より少し下に1-2個の葉を着ける。葉は広線形で長さ4-8㎝,先端は尖り基部は茎を抱く。花期は6-8月。花序は微紅色または白色の2-5花からなる。苞は広披針形,長さ3-8㎜。背萼片は楕円形,長さ3.5-4.5㎜。側萼片は斜卵形,背萼片と同長。側花弁は広卵形,背萼片より少し短い。唇弁は長さ7-8㎜,3裂する。中裂片の先端は少し凹み,表面の基部に紅紫色の斑紋が2列に並ぶ。距は長さ1-1.5㎜、白色。花後,花序の先端にムカゴを生じ,落下すると発芽して独立株に生長する。(2021.6.8)

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