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ノジトラノオ

意外な場所で
 環境省のカテゴリでは絶滅危惧Ⅱ類(VU),関東地方5県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されている。生育地の「やや湿り気のある原野」という環境は,首都圏では開発対象でまず見かけない。見頃という情報をいただき,旬を迎えた花を堪能した。撮影中,近くで除草剤を撒く噴霧器の凄まじい音に閉口したが,この場所周辺に限り,心ある人が大事に守っている跡がうかがえた。オカトラノオによく似ているが,茎及び葉や葉の付け根には明らかな違いが見られた。
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ノジトラノオ(サクラソウ科)Lysimachia barystachys 野路虎の尾
 本州(関東地方以西)・九州北部に分布,やや湿り気のある原野に生える多年草。横に這う地下茎から地上茎が直立し,高さ70-100㎝になり,円柱形で短い開出した毛がやや密に生える。葉は互生し,狭長楕円形または倒披針形で,長さ6-10㎝,幅0.8-1.5㎝,先は鋭いか,あるいは短く尖り,基部は狭まってほとんど柄がない。葉縁と裏面脈上に疎らに短毛が生え,葉肉内に淡色の腺点がある。花期は6-7月。茎の先に総状花序を着ける。花序は直立せず,上部は傾き,一方に偏って多数の花を着け,長さ10-30㎝,径2-3㎝。花柄の長さは4-7㎜。花冠の径は8-10㎜。オカトラノオに似るが,葉が細く,茎に密に開出毛があるのが特徴。(2021.6.12)

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