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ツルガシワ

想像以上の群生
 それらしき株を数回見かけたことがあり,花期に見たい植物の一つであった。文献には秩父地方の自生が記録され,別な情報では私が知る場所付近であることも分かった。フタリシズカやオオバノイノモトソウが多く,やや興ざめな林下に忽然と異質な葉の群生が現れた。シカの食害が酷い場所であることから本種もシカが食べない植物かもしれない。
 下方の葉は大きくタチガシワに似ているが,上方の葉は急に小さくなる。花は茎をよく伸ばて蔓状になるコバノカモメヅルによく似ている。
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ツルガシワ(キョウチクトウ科)Vincetoxicum macrophyllum var. nikoense 蔓柏 別名 オオツルガシワ
 本州・四国に分布,山の木陰に生える蔓性の多年草。茎は高さ50-100㎝,無毛またはやや微毛があって,先は蔓状に伸びる。中央部の少し下方に数対の卵円形または広楕円形の大きい葉を着ける。
 葉は薄膜質でわずかに毛があり,長さ12-25㎝,幅7-15㎝,先は鋭く尖り,基部は円形または楔形,3-6㎜の葉柄がある。上部の葉は急に小さくなる。
 花期は7-8月。葉腋に花序を着ける。花柄はごく短く,花は径6-8㎜。本州(中国地方)・四国・九州に分布するツクシガシワの変種。母種ツクシガシワとは,花序の長さの違いで区別される。ツクシガシワの総花柄は2-5㎝,小花柄は1-2㎝,花冠の径は8-10㎜。
(2021.6.18)

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