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タチガシワ

8年ぶりに
 本種を見た場所を8年ぶりに訪れた。過去の記憶をたよりに探しても,元の場所に同じように自生していることが少なくなった。期待はしていなかったが,微かに残る山道を進むと同じ場所に数株を確認した。8年前の写真(写真D)と比べて花つきは芳しくないものの,残っているだけでも嬉しい。
 自生地の標高は約700m,5年前まで宿泊人数900人超の埼玉県の野外活動施設があった。活動エリアは約70haという広大な落葉樹林にあったが,今では道路以外の施設は解体されて面影はなく,人の気配すら感じられない。
※写真は上から順にA~D
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タチガシワ(キョウチクトウ科)Vincetoxicum magnificum 立柏
 本州・四国に分布,温帯落葉樹林下に生える多年草。地下には多数のやや太いひげ根があり,茎は直立して30-60㎝,細毛がある。葉は茎頂にやや接して数対着き,広卵円形,ときにやや菱状広楕円形,長さ10-17㎝,幅7-13㎝,先は急速に尖り,脈状にわずかに細毛があり,基部は円形からやや広い楔形で2-4㎝の葉柄がある。花期は5-6月。花は茎頂部に集まってやや密につき,小花柄は1-2㎝。細毛がある。花冠は5裂し,無毛で緑褐色,長さ約3.5㎜で裂片は先が鈍円頭。袋果は披針形で7-15㎝。(A~C:2021.5.9 D:2013.5.2)

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