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ツガザクラ [ツツジの仲間]

亜種ナガバツガザクラ?
 前回のイワハタザオについては予備知識をもって撮影したが,本種については無意識に撮ってしまった。帰宅後,図鑑に目を通しいると亜種ナガバツガザクラ subsp. tsugifolia があることに気づいた。もはや後の祭り。葉の長さや幅,狭卵形の萼片など,全く意識せずシャッターを切ってしまった。図鑑(日本の野生植物.1982.平凡社)には,“東北地方北部から北海道の高山には,葉が細長く,長さ6-12㎜あり,萼片は狭卵形で長さ約3㎜のものがあり” と記述されている。秋田駒ケ岳のものは,ほぼ亜種に相当すると思われる。
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ツガザクラ(ツツジ科)Phyllodoce nipponica 栂桜
 本州(東北地方中部~伯耆大山)・四国に分布,高山の岩地に生える常緑小低木。高さは10-20㎝。葉は線形で縁に疎らな微鋸歯があり,長さ4-7㎜,幅約1.5㎜,中脈は裏面に白毛の生える条があり,その幅は葉身の3分の1。花期は7-8月。枝先に2-6個の横向きの花をつける。花柄は細長く,微毛と腺毛が生え,長さ1-2.5㎝。萼片は卵形または広披針形で紅紫色で,長さ1.5-2㎜。鍾形の花冠は浅く5裂,長さ4-5㎜,幅3-4㎜。葉が針葉樹のツガ(栂)に似て,桜色の花をつけることが和名の由来。 (2020.6.23)

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