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コヒロハハナヤスリ [シダの仲間]

2種めのハナヤスリ科
 時々散歩に訪れる公園の舗装歩道脇で群生していた。トネハナヤスリに似ているが,本種栄養葉の葉柄は短く,葉は秋まで残る。5月に発芽し,入梅以降,栄養葉及び胞子葉を伸ばしてきた。秋に枯れるまで観察を続けるつもりでいたが,ナイロンコード付きの草刈り機で綺麗に刈り取られてしまった。残念であるが,草刈り直前のものを掲載する。
 ドクダミと混生していたが,中には巻き付くような個体(写真下)もあった。

※ 写真は上から順に上,中,下
kohirohahanayasuri.jpgkohirohahanayasuri2.jpgkohirohahanayasuri3.jpg
コヒロハハナヤスリ(ハナヤスリ科)Ophioglossum petiolatum 小広葉花鑢 別名 ハナヤスリ
 本州(東北地方中部以南)~沖縄に分布,山麓や原野に群生する夏緑性の小型草本。根茎は短い塊状か円柱状であまり発達せず,径3㎜以下,高さ8-25㎝の葉を1-3枚出す。
 栄養葉と胞子葉は柄が合体して担葉体に移行する。担葉体は長さ2-10㎝,栄養葉は長楕円形~広卵形,鋭頭~鈍頭,長さ1-6㎝,幅0.7-3㎝,薄い紙質か草質,軟らかい緑色,基部はやや切形で急に狭くなり,短い柄(10㎜前後)をもつ。葉脈は粗い網状,二次脈はあまり発達しないが,葉の質が厚くないので標本ではよく見える。胞子葉は長さ6-16㎝,胞子嚢穂は長さ2-4.5㎝,鋭頭。染色体数n=480以上。 (2022.6.20)

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