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ミヤマクロユリ [バイモの仲間]

伝説の花
 ここでは群生していたこともあった。個体数はやや増加傾向と思われるが,頂上部の草地に点在してる状況である。丈の高い草に被われているので意外と目立たない。
 特に憧れる花ではないが,花の色,黒百合伝説,花言葉,小説名などで,魅かれる人もいる。どちらかといえばイメージが先行しているのかもしれない。黒というよりは濃い茶色で,独特のにおいを嫌う人もいる。

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ミヤマクロユリ(ユリ科)Fritillaria camschatcensis var. keisukei 深山黒百合
 北海道・本州(中部地方以北)に分布,高山や北地の草原に生える多年草。鱗片は白色で関節がある。茎は高さ10-30㎝,3-5輪生の葉が数段に着く。葉は披針形または長楕円状披針形で長さ3-10㎝。
 花期は6-8月。花を茎頂に1~2個,斜め下向きに着ける。花被片は暗紫褐色または黒紫色で網目模様があり,長楕円形で長さ25-30㎜,基部には腺体がある。雄蕊は花被片の半長,花柱は基部から3枝に分かれる。ときに両性花と雄花を着ける。
 北海道・本州の高山にあるものは2倍体2n=24であるが,北海道以北の低地のものは3倍体で2n=36で,丈が高く花も3-7個着く。舘脇操・河野昭一は3倍体のものをクロユリまたはエゾクロユリ,2倍体の高山型をミヤマクロユリとして区別した。 (2022.7.2)

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