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クモマニガナ [キクの仲間]

難解なニガナの仲間
 ニガナ属Ixeridium は茎葉の基部が多少とも茎を抱くものと,基部が細まって茎を抱かないものとに分けられている。同定するにあたり通常のニガナ,クモマニガナ,タカネニガナに絞り込んだ。前者に該当するニガナ,クモマニガナは,それぞれ小花数が5-7個,8-12個とされている。後者のタカネニガナには,基部が細まり葉柄のある根出葉,線形の茎葉,9-10個の小花数,とある。
 無融合生殖や近縁種との雑種起源の無融合生殖型をつくることから分類が難しいといわれている。素人なりに上記の検索を踏まえて同定した。ミヤマウスユキソウが生えるような環境で撮影したが,黄花は見つからなかった
kumomanigana.jpgkumomanigana2.jpg
クモマニガナ(キク科)Ixeridium dentatum ssp. kimuranum 雲間苦菜
 本州北部の高山に分布,高山帯の岩地や草地に生える多年草。草丈は高さ30㎝ほど。
 茎の基部は匍うが,節からの発根はなく,匍匐枝をもたない。葉は幅が狭く,基部は茎を抱かない。黄花が多いが,白(乳白色)の花も見られる。
 染色体数は2n=21,28で無融合生殖をおこなうが,花粉の観察から有性生殖型と推測されるものも知られている。(2022.7.2)

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