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バイカオウレン [オウレンの仲間]

彼岸明けの花巡り
 今回の花巡りのメインはユキワリイチゲ(3月25日投稿)、十分に開花するのは昼過ぎという。それまでに別の植物を探さなければならない。早春に咲く植物の種数は少なく、咲いているものでも日照条件等に反応するものが多い。そこで、日照等の影響を受けないオウレンの仲間を探すことにした。有名な古戦場跡近くの杉林を歩いていると、同じような目的の男性に出会う。NikonD500を持つY氏という方は、野生の動植物を撮影しているという。親切なY氏から、初対面にもかかわらず植物の情報を丁寧に教えていただいた。土地勘のない私でも、度重なる親切のお陰で下記の自生地に無事たどり着くことができた。ユキワリイチゲの自生地までは車移動で数10分程度の距離である。
 この場をお借りして心より御礼申し上げます。
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バイカオウレン(キンポウゲ科)Coptis quinquefolia 梅花黄蓮
 本州(福島県以南)と四国の温帯から亜高山帯に分布、針葉樹林下や林縁によく見られる。花期は4-6月、花の径は12-18㎜。花弁状の白い萼片が5枚、黄緑色の小さな丸い部分(浅い杯状)が花弁、中央部緑色の部分が袋果で果実となる。褐色を帯びた花茎を真っ直ぐ伸ばし、その先につけた花には凜とした美しさがある。種小名quinquefoliaには「5葉の」という意味があり、別名をゴカヨウオウレン(五加葉黄蓮)という。
 Y氏から教えていただいた自生地は、鈴鹿山脈を望む標高約200mの丘陵地で針葉樹林下でもない。周囲は田園が拡がる典型的な里山である。水が染み出るような谷津があり、コケ植物に被われている部分に生えている。地下は凍結しているが、地表面は湿原と同じ状態である。このような環境がバイカオウレンを育んでいると思われる。標高の低さから貴重な自生地だ。(2017.3.23)






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