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ヤマドリゼンマイ [シダの仲間]

爽快な景観
 ヤマドリゼンマイが群生する様子は惹かれるものがある。高原や湿原が少ない地域の者にとって一種の憧れのようなものだ。
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ヤマドリゼンマイ(ゼンマイ科)Osumundastrum cinnamomeum var. fokiense 山鳥銭巻
 北海道(本土,焼尻島)・本州(本土,佐渡)・四国・九州(本土の北部~西部,屋久島の高地)に分布,山地の陽の当たる湿地など温帯的な環境に群生することが多く,山の斜面の湿っているが水はけの良い場所にも生育する大形の夏緑性シダ。
 根茎は短く匍匐し,葉を多数着ける。葉は相接して多数出るので叢生しているように見える。栄養葉は2回羽状深裂で,若葉の時期には赤褐色の綿毛を密生しているが,葉の展開直後にほとんど無毛になる。栄養葉は通常胞子葉よりも遅れて出るが,芽立ちが遅れた株では胞子葉と栄養葉が混じって展開することがある。胞子葉は栄養葉よりも低くてより早期に出て,胞子の放出後は直ちに枯死する傾向がある。
 染色体数はn=22,2n=44の2倍体で有性生殖である。
 栄養葉の芽立ちはゼンマイと同様に山菜の煮付け,和え物,天ぷらなどとして食用になる。(2022.6.16)

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